誰得第51弾
誰得第51弾
「新生アリスソフト」の初期AVG作品です。
これまで、何度か書いてきましたがアリスソフトはもともと「チャンピオンソフト」という会社でした。
今でも法人名は「チャンピオンソフト」です。しかし、当時チャンピオンソフトはあまり良いイメージを
持たれてはいなかったため、心機一転「アリスシフト」というブランド名で再出発を期したのです。
結論から言うと、この決断は「成功」だったと思います。しかし、アリスソフトの最初期の段階では、
まだまだチャンピオンソフトの名残を多分に残してのスタートだったようです。
・INTRUDER~桜屋敷の探索~
アリスソフトのデビュー作となるAVGです。
大きな桜の木があり「桜屋敷」と呼ばれる伊集院家の娘「小夜子」に一目ぼれしてしまった主人公の
稔は、彼女と仲良くなるために「桜屋敷」に忍び込むのだった。
この作品は、多分に「チャンピオンソフト」時代の匂いを残した作品だと思います。もしかすると、
本作はチャンピオンソフトの「最後の作品」になるはずだったのかもしれません。
確かに難易度はチャンピオンソフト時代に比べれば下がっています。とは言っても、今の感覚では
まだまだ難しいです。残念ながら出来という点でも「普通」ですね。この作品は、同時に発売された
「ランス~ヒカリを求めて~」の陰に隠れてしまいましたが、やはり「隠れる」にはそれなりの
理由があるということなのでしょうか。
・クレセントムーンがぁる
ある日、猫のミイは飼い主の美有と一緒に外出して、一匹の美しいメス猫を見かけます。ミイは、
そのメス猫を追って森の中の不思議な屋敷に迷い込んでしまいます。そして、そこでミイは魔女によって
人間にされてしまいます。元に戻るためには、「胸に三日月形のあざがある女の子」を探さなければ
なりません。こうして、ミイの冒険が始まったのです。
大体こんなお話です。猫が主人公というのが当時としては結構ユニークだと思いました。
今から考えると、徐々にアリスソフトらしさが出てきたなといえる作品だと思います。
あと、アリスソフトの最初期のAVGとして「あぶないてんぐ伝説」というのがあるのですが、なぜか
「エロゲーノート」に載っていないんですよね。私、確かにやっているはずなのですが。
たぶん、「あぶないてんぐ」の「伝説」の物語だと思います、ってぜんぜん説明になってませんね。
すいません。
今回ご紹介した作品は、「アリスソフトアーカイブス」で無料でDL出来ます。もしも、アリスソフトの
古い作品にご興味があるなら、やってみてもいいかと思います。ただし、ゲームとしての面白さには
あまり期待しないほうがいいと思います。また、CGのきれいさも。もし今からやるのであれば、
「資料的な意味」と割り切ってやるべきでしょう。でも、私は結構好きだったんですけどね。