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Lumis.Eterneさんの初音ミク -Project DIVA- 2ndの長文感想

ユーザー
Lumis.Eterne
ゲーム
初音ミク -Project DIVA- 2nd
ブランド
SEGA(セガゲームス)
得点
73
参照数
199

一言コメント

前作からの、順当な進化。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想


感想を始めるにあたって、私のプレイ環境を明らかにしておきます。


  ダウンロード版(お買い得版)

     プラットフォーム:PS Vita TV
     ゲーム操作   :PS3用コントローラー(デュアルショック3)
     画面出力    :テレビ(SONY BRAVIA KDL-40EX720)
     テレビとの接続 :HDMI出力
     画面の表示   :全画面表示(画面全体に表示される)


「Project DIVA」と違って、この「Project DIVA 2nd」はパッケージ版は購入しませんでした。
それは、「Project DIVA」をプレイした時に、PSPでプレイするよりも「PS vita TV」でプレイした方が、圧倒的に快適だということが
わかったからです。このあたりのことを詳しくお知りになりたい方は、お手数ですが「Project DIVA」の感想をご覧ください。


このゲームの、前作からの主な変更点というのは以下のようになると思います。

  ・キャラクターやモジュールの変更のしかた

  ・初音ミク・鏡音リン以外にも声が付き、専用の楽曲が用意された

  ・リズムゲームのシステム

どれも、前作からの順当な進化という感じでとてもよかったのではないでしょうか。
私は、前作以上に楽しめたと思います。


そこで、リズムゲームのシステムについて、少し詳しく書かせていただきます。

前作では、リズムゲームで使うボタンは○×△□のみで、非常にシンプルでした。
私は、このシンプルさこそが、前作の魅力だったのではないかと考えていますが、本作ではそれに加えて左右両方のボタンを同時押しする矢印(←↑→↓)が
追加されています。

こんな感じですね

       方向キー            右ボタン

        ↑               △
       ← →             □ ○
        ↓               ×               

例えば↑の時は、方向キーの上ボタンと、△ボタンを同時に押すわけです。当然、←だったら、左ボタンと□の同時押し。

また、方向キーも○×△□ボタンと同じ使い方ができるようになったので、

   ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

のような連打が、片手ではきつい場合には、両手で打つこともできるわけです。
この場合だと、

     左手・・・右ボタン    右手・・・○ボタン

それぞれのボタンを交互に打てばよいわけです。

ただ、この「両手打ち」ができるようになったことで、とてつもない連打が出現しています。
特にすごいのが「初音ミクの激唱」という曲で、この曲の難易度EXTREME(最高難易度)の後半の連打は、私は全く打てません。
当然まだクリアできていません。
恥ずかしい話ですが、はじめてこれをやり終えた時、手の指に全く力が入らなくなって、コントローラをポロリと落とした後に、思わず

  ゆ、指が!

って、呻いちゃいましたよ。
こんなセリフって、アニメとかゲームの中だけだと思ってましたんで、実際に自分が実生活の中で言うとは思ってもみませんでした。



また、前作では難易度はEASY・NORMAL・HARDの三段階だったのですが、本作ではHARDの上にさらにEXTREMEという難易度が加わっています。
ですから、前作との難易度の比較では、こんな感じになると思います。

             
                簡単←                          →難しい   

  Project DIVA       ┃EASY     →┃NORMAL     →┃HARD      →┃

  Project DIVA 2nd     ┃EASY    →┃NORMAL    →┃HARD    →┃EXTREME   →┃

この、難易度が4段階になったことは、前作の難易度では物足りなかった上級者にとっては、「良い変更」だったのではないでしょうか。


私は、前作から本作への変更を、順当な進化であると好意的に見ています。それは、本作での変更によっても、

  リズムにあわせて、一緒に演奏する(歌う)

という、このシリーズの楽しさの本質が損なわれていないと思うからです。
ただしこれは、私が撃沈した初音ミクの激唱EXTREME後半を除きます。
これはなんというか、「リズムに乗る乗らない」とかいうレベルではない、なんというか「別物」ですよ。

とにかく、本作は前作よりも間違いなく良くなっていると思いますので、前作を上回る73点をつけさせていただきます。