配慮ゲーム
諸事情とはいえ前作こいなかをプレイ出来ていない新参者の中身の無い発言です。
点数は99.99…みたいな作品でマイナス分は後にこのゲームの完全上位互換出た場合そちらに100点をつけられ無くなってしまうという保健的な意味で実質的には100点みたいなものです。
開始から度肝を抜かれた作品でスタート直後にヒロイン選択を行い選んだヒロインのルートへ直行し残りの二人は一切出てこないというシステムが実装されていました。歓喜と驚愕の仕様で基本的にヒロイン全員と出会い関わりを持つ共通ルートを行い、そこから恋愛に発展していくというのが基本的な恋愛ゲームのセオリーでしたが今作はそれを完全に撤廃しておりヒロイン達の主人公争奪戦やハーレムルートなる物は存在をせず、頭から一人の女の子との関係を永遠と紡いでくれます。その上主人公は初期設定の名前こそ一緒ですがヒロインのルート毎に主人公の住む家(グラフィックは一緒ですが音の問題等で差異があったので)境遇、年齢、性的趣向すら違いその名前にしても自由に変更が可能でヒロインからの呼称もお兄ちゃん等で固有名詞は存在しないため他のヒロインと会わなかった世界線や存在しない世界線どころか主人公自体がもうほぼ別人と捉えることすら可能です。そのため主人公一人に対して複数ヒロインが登場するゲームでの主人公に元から好意のあるヒロインから主人公を奪ってしまったり等で起こり得る傷つけたり悲しませるような事態は一切な無く他人だったヒロインのルート攻略後に別ヒロインのルートへ行く過程で主人公への呼称が名前からも苗字に戻るという何とも言えない思いを感じることも無いヒロイン選択時の後ろ髪を引かれる感覚や切なさ、喪失感、罪悪感や躊躇の類を全く感じずにヒロイン3人のルートを全てプレイするのが気落ち的な面では容易な作りになっています。元々は公式の紹介文からサチ一択の考えで購入しましたが良い意味で裏切ってくれました。前述の要因から”とりあえず自分の好きな子のルート選ば良いよ”というのが本当に通用してしまうゲームでヒロイン各々のルートに縦や横の繋がりは無いとは思うので気になった子からプレイして行くだけで問題なさそうです。しかしスタート直後にヒロイン選択をする都合上体験版未プレイであったり公式の紹介動画等を見ていないとヒロインの選択画面の簡単な説明しかヒロインのキャラクター性や人となり知る術がないので、いざルートに入ったら想像と全く違ったという自体もありそうですが。今までもその手のヒロインやルートなんて何度もありましたが共通ルートのプレイでヒロインの事を徐々に知っていき○○点が良かった、可愛かったと集まった情報を駆使してヒロイン選択をする仕様では無く少ない情報とほぼ見た目で、ヒロイン決定をするゲームなので前述の感想をより強く思う可能性があります。前述した通り私はサチのルートしかプレイしていないので半分以上予想の範囲での意見になってしまうのですが。小さいころから面倒を見ていた。再開。このキーワードで私がこの子を選ばない理由がありませんでした。ただ前述の理由からこの子だけやって幸せにするという事をしなくても大丈夫そうなので追々他ヒロインのルートもプレイ予定です。(そのため追記の可能性があります。)理性決壊日本語略奪咆哮ルートそう評すのが適切だと思っております。エロシーンが非常に多ゲームですがその全てが高水準の代物でまとまっていて此方に関しては文句の付けようがないです。特にエロシーンの多さに比例して増えるフェラシーンのチュパ音が飛んでもなく発狂の向こう側にいきました。基本的に何かのイベントや出来事(デートだとか仕事の手伝いだとか)のラストに必ずエロシーンがあり何回あったか覚えてないです。イラストは何度も同じものを使い回すことが多かったのですが台詞はその都度違うので手抜きという感じは一切ありません。これはエロシーンにおける私の優先順位が演技、シチュが高くCGをおまけ程度と考えているからであり人によっては少なからず手抜き感を感じたりする、問題にはなる可能性はありますが。前述のように演技が凄くチュパ音含め更に「れろれろれろ」と「おうぉおぉぉぉおう」で私自身も呻きと叫びような言葉にならにものしか口から出なくなりました。いつもならば最低でも「ヤバイ」等の知性の欠片も無い感想は出るんですが今回は本当に言葉で表せなかったです。ゲームスタートからスタートラインに立てない蚊帳の外のヒロインを作らない仕様でルートの少しの歪さみたいなものを帳消しにするレベルの癒しとエロさに満ちエロシーンもこれでもかという程楽しめるゲームで私も途中までは久々の大当たりに心躍っていたのですが後半の選択肢から一気に株を落としました。絵に描いたような唐突理不尽極まりないシリアスが始まりその後処理から序盤で匂わせていたネタバレの回収などが行われました。エロシーンとは別の意味で言葉を失った瞬間でスタートから積み上げてきた素晴らしい作品という評価を一瞬で崩壊させました。今回のシリアスは唐突でありながら主人公ヒロイン双方に非がなく完全に第三者から横槍を入れられた形で不快としか言い表しようがありません。そのシリアスを発端に主人公の弱音と妄想に付き合わされる時間もありました。そもそもこの主人公自体は特に褒められた主人公ではないのですがここまでの仕様への感動やエロシーン等が隠れ蓑になっていていつもより主人公の気落ち悪さ等に目がいかなかったのですがこのシリアスを得て今まで目に入らなかった彼の気持悪さ等が一気に浮き彫りになり色々な面で温度差を感じる要員でした。しかし、ただでは転ばないのがこのゲームで実はシリアス前の選択肢は「どんなシリアスも正面から向き合える」「どんなシリアスも一瞬で乗り越えられる」この二つがありまして。後者の選択肢を選ぶとこのシリアスの流れを僅か数行の文章で超簡単に説明して終わってくれます。サチが家の事情で1年会えなかったけど1年経ったから会えるようになりました。こんな内容の文章を軽く読んで速攻イチャラブモードに戻って行きます。落とした評価をまた一瞬で取り戻しました。それどころか更に評価が増したくらいです。選択肢でシリアスを無力化出来るゲーム。こんなに嬉しい仕様はありません。しかもシリアスを回避した場合でも行き着くラストやエンディングは同一で見れなくなるのは面倒事とちょっとしたネタバレでありコレを見ない事でその後からラストまでの流れで困る事は無いため完璧です。フルコンプとか目指すのならばも両方みないといけないかもしれませんが。これによって最終的な評価にシリアスが要素が直結しなくなりました。どんなに内包しているシリアスが面倒でも理不尽でも見なければ全く無害です。ただ最初からこの事実を知っていればシリアスを未然に防ぎそれを見てストレスを感じたりテンションを無駄に落とす事が無かったと思うと悔しくてしょうがないですね。
購入前の状態から幸せにしたいヒロインが居てそのヒロインの特典にドラマCDが付属しそのドラマCDも43分という特典にしてはかなり長めで内容も申し分無し、ゲーム本編もスタートからヒロイン選択時の不安要素を撤廃。エロシーンは高い水準を維持最後にコケる可能性を秘めていたシリアスを完全に無力化可能という痒い所に手が届きすぎたゲーム、配慮に満ち溢れたゲームといった印象です。ゲームクリア後もDLCの配布や抱き枕カバーにドラマCD付属というアフターサービスも完璧です。ただかなりエロに寄っているので恋愛という面でのイチャラブは少し物足りなさあるかもしれないです。それも誤差みたいな物でしたし私は気になりませんでしたが制作側のやる事なす事が全て私の理想に合致した大満足なゲームでした。