サブヒロインのシナリオ抜きなら90点でした。旧作は未プレイです。
□一章
ちょっと青臭いけれど、青春の1ページを絵に描いたようなお話でした。
彼らが羨ましいと感じた人も多いんじゃないかな?
現実には、あんなに良い(親友)関係を築くのはなかなか・・・。
まさに理想の青春。これはこれで楽しめます。
それだけに、続く二章の鬱展開がズシンと来るんですけどね(^^;
"告白されたから、好きじゃないけど付き合い始める。だって嫌いじゃないから・・・。"
こういう入り方は、エロゲだとあんまりないので、なかなか良いと思いました。
それに比較的リアルっぽいし(笑)
□二章
物語は一章から三年後の夏。
交通事故で三年間意識を失っていた、かつての恋人「遙」。
失意のどん底にあった孝之(主人公)を三年間支え続けた「水月」。
遙の意識が戻ったことで、孝之は選択を迫られることになる。
"遙か、水月か"
誰も傷つけたくない。
迷う孝之の心情が痛いほどによく伝わってきます。
ようやく自分の中で答えを出し、いざ話を切り出そうとした矢先に、知ってしまったヒロインの悲しみ。秘めた本心。
という風に、一人悶々と悩み苦しむ孝之を執拗なまでに描いたのが二章。
面白いけど、読んでて滅茶苦茶疲れます。
特に、ようやく孝之が答えを出したと思ったら、すかさず、それを告げられなくするようなヒロインの一言が来た時なんかが一番きましたね。
あ~ぁ、って感じで。ディスプレイ前で、ふぅ~、とか溜息ついちゃったり(笑)
でも、疲れたけれども、プレイして良かったなと思える一本でした。
最後の結末には最高に癒されました。
あれだけのことがあったのに、それでも皆、自分の心に折り合いをつけて日々を生きてる。
"コイツらいいなぁ"
素直にそう思えました。
名作だと賞賛されるのもなるほど納得です。
ただ、メインヒロイン以外のシナリオは全然。
一章からの繋がりがないため、何をやっても、何を言っても"軽い"と感じました。
キャラクターの作りも、立ちグラフィック見ただけでもわかるくらいに適当ですよね。
私、個人の意見としては遙、水月、茜、の3人クリアしたらもう十分だと思います。
あとは、気に入ったキャラがいればそのキャラだけやって、後は放置するのが一番気持ちいい遊び方かなと。邪道ですけど。