意味を持つBAD ENDが光るゲーム。メリハリが効いていて飽きずにプレイできる
■シナリオ
全体的にボリュームは少なめ。しかし1つ1つのストーリーが綺麗にまとまっている。
このゲームのポイントは、もう一つの結末とも言うべきBad Endの存在。
普通に見てしまったら焦燥感の残る終わり方もあるが、BAD→TRUEの流れが秀逸なため自分で納得できるものになった。
特に菜乃、雪那ルートは秀逸。雪那ルートのBAD ENDも見るにはそれなりに覚悟が必要。
それだけにトゥルーエンドは重く感じられた。
テンポのいい日常パートから、後半のシリアスパートには差があってメリハリを感じられた。
どちらかと言えばダラダラとしないシナリオ。
■キャラクター
物語中1番光っていたのは菜乃だと思う。まさか妹ENDであれほど感動させられとは思わなかった。
しかしこの妹、どのルートだろうと毎日絡んでくるので後半は作業になってしまう面もある。
憎むべきキャラで無いのが救いだが、ギャグは笑えるものではないので人は選ぶ。
とにかく菜乃ルートは最後に持ってくることお勧めする。
主人公も好感が持てた。また友人もいい味を出している。
-総括-
奇跡が起きる代わりに何かを失う。
ただ単に奇跡が起きて病気が治ったり、命が助かったりしなくて良かった。
救いの無い話もあったかもしれないが、個人的にピカイチの名作。
5人のヒロイン全てのストーリーが良かったわけではない。
ルートによってはどちらがBAD ENDなのかわからないような終わり方にしたのは疑問である。
しかし総合的に楽しめたので90点をつけて問題ないと感じた。