瑛莉がなぜか嫌いになれなかった
感想などに入る前に書いといた方が良さそうなことを3つほど。
まず、バグ多いです。パッチを当ててもゴロゴロあります。小さなものだと誤字、改行ミス、テキスト内にボイスの割振り番号がついたまま、大きなものだとボイスミス、色指定ミス?など。こういったバグをスルーしてく気持ちがないと内容に集中できず、たぶん心折れます。増税前に出したかったんでしょうか
次にいじめ描写。素晴らしき日々と違って、生々しいものがあるので、トラウマ抉られる可能性があります。個人的にスキップまではしなかったけど、結構辛かったです。
あと、瑛莉のキャラクターが体験版プレイすれば分かる通りなかなか、ね。体験版でストレスを感じた方は回避した方がいいかもしれない。でも瑛莉ルートの最後はとても良かったとだけは書いておきます。
前置き終わり。
推奨攻略順はいろは→美奈→瑛莉です。里沙ルートはエクストラとして別枠となっています。シナリオの都合上、というか振ったとこから始まるストーリーなので致し方なし。美奈ルート中に綾エンドへの分岐がありますが、ここで綾エンドに進むと美奈ルートの致命的なネタバレあるので気をつけましょう。たぶんここが分岐だというのはわかると思います。
BGMがとても良くてサントラ発売してすぐ回収しました。いまだによくリピートして聴いてます。
以下感想。ネタバレもちょっと。
「恋をするとはどういうことか」これを全編にわたって考えていく内容です。上記に書いたようになかなかきつい展開もあったり、瑛莉にイライラというかムカついたりと楽しいだけの作品じゃないのは確かだと思います。ですが、シナリオの完成度は高いです。瑛莉のラスト泣きましたし、(あの形で泣く日が来るとは正直思わなかった)楽しいシーンはほんっとうに楽しかったですしね。瑛莉ルート終盤少し前のキャンプのシーンとか。
『恋をするとはどういうことか』これについての答えは里沙ルートの里沙の考えがこの作品としての答えなんだと思います。考えてみると実際にどういうものか答えをだすのは難しく、また人によって(過去の経験などによって)抱く考えも様々ですし、単純ながらも難しい問いだなと感じました。
結局の答えはやはり「自分でしてみる」これ以外にないのだと思います。何事にも言われるように、観測するだけで得られるものなんて実際に体験しなければわからないことがまるっと抜けてしまったものですしね。嬉しい事も悲しいことも経験して、その時に色々考えて得た答えが正解である。そうであってほしいなと私は思います。
頭に書いたけど瑛莉のような利己的キャラ普段はあまり好きじゃないんだけど、なぜかそこまで嫌いになれなかった。なんでか考えてみたけどわからなかった。