百合ではなく友情成分を含んだ伝奇モノ。
登場人物、BGM、シナリオ、文章全てが良かったといえる作品。
伝奇モノという事で、小難しい言葉がたくさん出てくるけれど
それらの説明はシナリオ上ではなく、ゲーム内の辞書でいつでも調べられるので
話のテンポを折る事無くスムーズに読み進める事ができた。
登場人物も皆魅力的、というか主人公の圭が可愛いすぎる。
BGMも耳に残る良曲ばかり、とりあえずサントラは迷わず購入。
特に終盤で流れる「泡沫」はシナリオ上、最も盛り上がるラストバトルだった事もありますが、初めて聞いたとき鳥肌が立ちました。
エンディングで流れる「旅路の果て」も、歌詞がとても自分好みだったので、未だによく聞いています。
マイナス面を挙げるとすれば、Good、Badを含むエンディング数が多かった事。
といってもGoodはもちろん、Badの中にも胸を打つモノがあったし、上で述べたように文章が自分にとって良かったのでコンプリートはそれほど苦になりませんでしたが。
とりあえずそんなこんなで85点、時々押入れから引っ張り出してやりたくなる良作でした。