シリーズ3作約一週間で一気にプレイしたのですが、私のような脆弱なダメ人格はアッサリと崩壊(洗脳完了)(笑)もはや‘かとる‘(世間一般の奴隷イメージ・厳密な言葉の理解は本編で)と化した身としては満点付けないなんてあり得ません。Hシチュだけではなく、全てが間違い無く人を選ぶと思いますが、容赦無く色々なものを掻き回してくれる作品が好きな方はS・M問わず勧めしたい(グモルクに馬鹿にされるのは嫌なので、解釈っぽいモノは一切無し。OHPに書かれている情報を用いて「1」との簡単比較をネタバレ控えめ(なつもり)で)
つい先日、お手軽受け(M)シチュヌキゲーだと思って、「M お姉ちゃんの集中恥療!」という廉価作品を購入しました。油断し切っていたので、プレイしたらかなり色々予想と違ってかなり面食らったのです。それに対してこの「夢幻廻廊」、BLACK CYC作品だと言う事も、ハードMの方々御用達の作品だという事もしっかり覚悟して購入したにも関わらず、関わらず・・・
『かおるこさまだいすき かおるこさまだいすき かおるこさまだいすき
かおるこさまだいすき かおるこさまだいすき かおるこさまだいすき
かおるこさまだいすきかおるこさまだいすきかおるこさまだいすきかおるこさまだいすき
かおるこさまだいすきかおるこさまだいすきかおるこさまだいすきかおるこさまだいすき・・・・・・・
(訳 卑しい‘かとる‘の想像(覚悟)なんて遥かに及ばない、「劇薬」のような作品でした。こちらでまだ評価未入力の名作ループ含め、感動した作品・泣いた作品・面白かった作品・エロかった作品etc幾つもありました。でも、これほど私(プレイヤー)の感情やら人格やらを直接揺さぶり、苦痛と快楽を与えて下さった作品は、少なくともプレイ済み作品中には存在しません。Mゲー優先的に手を出しているのに、よりにもよって夢幻廻廊を未プレイだった事を心底悔やみました。でも今は「かおるこさまだいすき」です。)』
● 1と2の印象簡単比較。
エロゲって基本どれもループモノと言えるよね。という意見は置いておいて、まさしく「お屋敷ループモノ」にして、(あくまで本作では)明るい雰囲気Hの「赤」、暗い雰囲気Hの「黒」を選択するというゲームの基本構成(流れ)と作品の主題は「1」と全く同じと言って良いかと。ただ、OHP内「発売前インタビュー」でシナリオライターの伊藤ヒロ氏が、
>>夢幻廻廊2を一言で例えると?
→「(悪質な)幸せ探し」 1よりも「悪質な」の部分を分かり易く(過激化)してみた
(※他にもS・Mに関する氏の考え方とかあるので、気になる方はぜひ見てみて下さい。)
と、述べられている通りの仕上がりとなってるのがこの「無限廻廊2」。
具体的には細かい所で、
① グモルク分(皮肉・自嘲)の微増。
② ループ毎の変化の微増&クドめのシーン反復の減少。
③ 効果音や画面演出の強化
(注 あくまで「微」です。ループもの(その中でも特に本作)はある程度「単調に反復する所」に意味があると思いますが、前作では少しそれが過ぎる感じもありました。(既読部もちろん飛ばせますが)今回のバランス改善された印象。)
大きい所で、
③お屋敷における役割の変更(長女薫子様→末っ子薫子様とか、次女麗華様→メイドのハナさん化とか。)とキャラの入替え
④「お屋敷」に対して「外」(日常)描写の増加。
完成度高かっただけに1の終了時点で、「役割の変更・キャラの入替え」かなり不安でしたが、想像以上に良いです。裕美子など完成された所はそのままですし、変更されても「名前×役割」で形成(?)されるヒロイン達は、旧作ファンもきっと大満足。(ライター同じですし、この辺りはよく分っていると言うか、歳月でより洗練された印象。)
で、たろと同じ‘かとる‘である「しろ」と、幼馴染の「トモ」の追加、大成功かなと。シナリオ・Hに上手く絡ませてある(「外」と「お屋敷」の対比に貢献)のですが、これらが「より悪質に」なってる最大要因でしょう。
● エロ
相変わらず、他ヌキゲのような即物的劣情を感じるのは多くの人が難しいだろうなと思いつつ、この作品でしかないであろう精神的な快楽満載。全体的にボリューム・過激さUP。
①しろ上手く使って、一人当たりのバリエーション増(前作は、ループ毎にテキスト変化しても、姉妹一人当たりの基本シチュ(CG)結構同じだった。そのケースが減少。)
②一般的な陵辱系っぽいのも少し増えたのかな?
③野外系シチュ増えました。
④尺もちょっと長くなったかな?
⑤悪質洗脳分UP。
奈菜香の赤(開始してすぐ楽しめる所から)は、前作の薫子様のあの名シーンに匹敵すると私は評価してマス。まあ、本作の小さい薫子様の黒最終段階付近は、それが足元にも及ばない「超絶・最凶クオリティ」なので、ぜひ味わって頂きたい。
● CG
塗りはもちろん、表情やら構図やらの基本画力は向上している感じですが、デザインは前作から代え過ぎる事無いのが大変高評化。あと、たろの髪型やら名物やら、マイナーチェンジしてる所見受けられますが、こっちもイイですね。(←タロは、僅かに男っぽくなりましたが、しろが加わった事考えるとよいかなと。)
● 音楽
相変わらずの高品質ブサイククオリティ。
● CV
一部変更在るようですが、個人的には全員ピッタリで演技力有り。
● 夢幻廻廊未プレイの人へ
本作はM属性持ちで無くても、それを補って余りある価値ある作品(新たな性癖に目覚めたり・Mレベルが激的にUPするかも?)だと私は考えますが、許容範囲外だった場合きっと地獄を見ます。例えるならドラ○ンボールの超神水(笑)
予想と実際のギャップも楽しみの内でしょうが、「ご主人様がご褒美にシ テ ア ゲ ル(最後にハート)」などという一般的な受けシチュモノしか受け付けない人が手を出すのは、やはり回避推奨。まして、パッケージの可愛らしいメイド姿やらロゴデザインから耽美な雰囲気「だけ」求めるのもダメですよ。
あと、作品ファンとしては「絶対前作をプレイしてから」と言いたい所ですし、旧作を知っているからこそ「ニヤリ」と出来る部分もちろんありますが、OHPに書かれているように、「1(と1.5)」未プレイだから2が楽しめないなどという事はないかと。前作で評価高いシチュは本作でもしっかり見られますしね。