安定した秀作。
※ネタばれ大いに在り
なぜか最近やるものが女装的なものばっかだったので(意図的に選んでいるわけではないんですが…)、久しぶりに普通の萌えゲーをやりたくてプレイを始めた、、、はずだったんですけど、普通の萌えゲーとしてはミスチョイスりました。
雰囲気いいし、テキスト読みやすいし、テンポも悪くない。
曲は文句ないし、絵も素晴らしく、ロゴとかそういう細かい部分も洗練されている。
システムも十分使いやすい。
#フォントに関してもう少しいろいろいじれたらよかったかな。
#マウスカーソルは微妙w。まぁどうでもいいけど。
#ただクイックセーブはホシカタ
と、以上シナリオとは関係ない基本的な部分ですが、とりあえずこの時点で一線を画いているといってしまっても良いかもしれません。
#最近ここまでしっかりとした作品と出会えてなかったのもありますが
まず、プロローグが意外と長いですね。
なのに、歩がほとんど出てこなくてびっくりだったわけですが、そこは問題なし。
これが共通ルートにあたりますね。
さて、本編(ほぼ個別ルート)ですが、総じて非常に安定しています。
ルート入るためには基本的にマップでの分岐だけでよく、ストーリー内の選択肢は迷う必要なし。
ってこともあり、クイックセーブがほしかったですね。
でも、シンプルだけどテンポよく選択肢もいれてくるため、飽きずに進められます。ここら辺の加減がうまい。
各ルートは、それぞれでほぼ完全にシナリオが独立しています。
それもあるためか、各ルート、シナリオは(まぁ色んな意味でも)しっかりしていたと思います。幼児化あり、メイドが娘疑惑あり、、、。
テンプレ的なのはクリスマスあたりに何かが起こる、というぐらいですね。
ストーリーも、あとで冷静に考えればちょっとそりゃないでしょ、とか、あそこ変だなー的な部分はあった気がしますが、その場で読んで問題なかったしOKでしょう。
ちょびっとしんみり系の話が多いです。
攻略順は「羊→真樹→はるか→つかさ」でやりました。
真樹ルートは一応キーポイントですが、でもどこでやっても問題ないかな。最初BADエンドで、びっくりしまたが。
羊ルートは、かなりいい感じですが、最期の方ちょっとタルイ感もあり。
真樹はなんだ、ストーリーは普通か?つなぎの役割だし十分な出来。
はるかルートはよかったですね。ってかはるかも可愛いけどアリア萌え。不思議な感じの読了感。
#ナツユメはこのルートぐらいのエンドであってほしかった。そしたら点数UPだったな。
つかさは笑った。いやあれは意外性があってホントよかった。ストーリーもまぁよし。
歩シナリオは、攻略するたびに解放されていく、で読み終わると、始めからスタートすると微妙に夢先生の反応が違うwっていう遊び心に、まず好感がもてます。しかもそれも伏線になっているという。
なんでナツユメの前にエンディングを流したのかよくわかりませんでした。そんなに区切りって感じではなかったと思うんですけどね。転校エンドってあり得んでしょ。
そのあとのエピローグの伏線、というかミエミエの主人公どうなっちゃったの的な話も、意外とあっさりとしていたのが微妙かも。意外性がなさすぎだったかな。
個人的には歩シナリオを一通り読み終えたら、最期にスタートをすると、歩ルートに入っていける的なのを予想していただけに、普通に一本道だったのはちょっと残念。
んでネタばれですが、どういう構想なのかと思ったらタイトル通り夢オチですかいw。
つーか主人公結局死んだままかよw。
そこはどうにかご都合主義でごまかすんじゃないんですかね。
夢で復活したら次は現実で復活でしょう。
真のTRUEエンド的なのを用意したほうがよかったなー。
という心の叫びは置いておいて、、、まぁそんな感じで、いい意味で言えばしんみりとした、逆にいえばちょっと釈然としない終わりとなっています。
欝っ気がやな人は回避推奨です。
#そいえば歩と一緒に寝てたペンギンってどうなったのかね。
#あいつが主人公を連れてくる的なのを期待していたんですけどね。ペンギンの恩返し的な。
#あと主人公死亡エンドといえば、うたわれを思い出した(あれは一応死んではなかったっけか)。
#読了感はあれより少し欝っぽい感じ。世界観(現実の)がリアルに近いてのが原因かな。
#前作(Coming×Humming!!)の方がすっきりとしたENDで、私好みだったかな。
#ただ、各ルートや文章の質はこっちの方がいいと思う。
まぁいいお話でした。
良作です。