ErogameScape -エロゲー批評空間-

Kurot9さんのアンラベル・トリガーの長文感想

ユーザー
Kurot9
ゲーム
アンラベル・トリガー
ブランド
Archive
得点
92
参照数
390

一言コメント

――ここが戦争を巡る最前線

長文感想

中立特区、トリガー探偵事務所に所属する「榊カイ」。彼は探偵としていろいろな事件を受ける。金次第で。
そんなある日、「ミリィ」を名乗る少女が中立特区を案内してほしいということ。
ということでミリィを案内している最中、どこからか付けられてる気配がするので路地裏に行くと急に襲われる。治安。
そいつは「ミリィを返せ!」と主張。依頼受けたのこっちだけど。そいつの主張的には「ミリィは皇族である。返せ誘拐犯」と。だから依頼受けたのこっちだって。てか皇族・・・・??
そう思ってると本人からそのことは本当だと教えられる。皇族を案内してたのマジ?
どうやら、今日から中立特区の帝国大使としてここにやってきたそうで、市民の目線から見たいというのがミリィ、もとい「ミリセント・フリード・レオンハルト」の気持ちだったとのこと。
そんなミリセント、種族間のいざこざをなくしたいという帝国では珍しい考えの持ち主だそうで。
一応平和を願う榊カイとミリセントが世界平和へと向かう、そんな物語です。
主題としては政治と戦争ということで、治安の悪さや、国家間のいざこざというのを何とかするといった物語になっていて、「ソフィア・ノスコーヴァ」は連邦の秘密警察でありながらも、自分の目的があるよくわからない子だったり、「小花衣レイリ」は合衆国からやってきたけど、かなりの一般人だったりします。
3国家間の話であるので、なかなかに主要人物が多いのも今作の魅力かなと思います。各国家に5人ぐらい主要人物がいるという体感。ちゃんと全員出番が合ってよき。
そんな今作、なかなかにキャラ設定が面白くて、秘密が明かされた時の驚きや、バトルシーンはなかなかに鳥肌が立ってとても面白いので、おすすめです。