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Kurot9さんの創作彼女の恋愛公式の長文感想

ユーザー
Kurot9
ゲーム
創作彼女の恋愛公式
ブランド
Aino+Links
得点
92
参照数
495

一言コメント

立ち止まったら、そこで何もかも終わってしまいそうだから。

長文感想

クリエイターを育成する私立学園「才華学園」、そこに春から入学する主人公「鏡寿季」は入学することをきっかけに昔転校で別れてしまった幼馴染の「彩瀬逢桜」に久しぶりに手紙を送ろうとしますが、風によって飛ばされてしまいました。その飛んだ先にはその手紙の宛先である逢桜が桜の木の上に座っており、二人が再会するということから始まります。
居候先の従妹の妹である「凪間ゆめみ」と出会ったり、根っからの大ファンである声優の月見桐奈の中の人「月見坂桐葉」と同級生だったり、良く分からない先輩「雪妃エレナ」と一緒に官能小説を書いたりしてクリエイターとして成長していく物語です。
主軸が主人公である寿季君がクリエイターとして成長する物語で、共通ルートだけでも2年が経過します。
とはいえ、寿季君は物語開始時点であるライターのせいでスランプに陥っていて、一切物語が書けません。それを乗り越えていく過程も面白いです。
この作品では才能の有無が重要となっていて、それに注目してキャラクターやキャラ同士の関係性を見て入ったり、作品に対する心持を見てみると、創作というものはこういうものなのかと創作物に対しての気持ちが変わるのではないでしょうか。
また、主要人物たちが夢を叶えようと頑張っている姿はとてもまぶしく、読み手の僕にも「こういう頑張りがあったのかなぁ」なんて振り返っては悲しくなってしまいますが、夢を持っている者、叶えれなかった者には刺さるのかなとも思います。(夢を叶えようとしている主要人物、夢を叶えれなかった大人組のように)
ここまでクリエイターの成長がいいと言いましたが、当たり前どころかかなりの高水準でキャラが可愛いです。
幼馴染で創作のライバル「彩瀬逢桜」、ツンデレ毒舌の「月見坂桐葉」、オタク義妹の「凪間ゆめみ」、とにかくドスケベな「雪妃エレナ」と正直キャラゲーとしてみても500000000点を超える勢いのある最高の作品でした。
とはいえ、キャラゲーとしてみるとしてもクリエイターとしての苦悩が多く、かなり考えられさせる場面があります。クリエイターには正解が存在しないので、読み手自信が何が正解なのか、幸せなのかを考えながらやると楽しいと思います。
そうしてクリエイターとして成長する姿はもちろん、人として成長し、恋人を作りといった様子も素晴らしいです。それを見届けた末にはイチャラブエッチの逢桜、ドスケベアナルの桐葉、淫乱妹のゆめみ、とにかくドスケベなエレナに癒されます。それらがすべて終わったとき、強いロスに襲われるでしょう。俺はまた逢いたいよ、桐葉・・・・・・