願ったのは束の間の安らぎ 叶ったのは永遠という贖罪
主人公はどこか、全てを諦めて生きている。
屋上でタバコを吸い、唯一の友達と話したり、意味のないと感じる授業を受けたり、妹と最悪の接し方をしたり。
ただ、そんな日常も、屋上で喫煙をしてるところを「栗原透子」という女に見られて変わる。
主人公は学生。喫煙なんて普通にアウト。口封じするしかない。そう考えて接触を図ってみたところ、栗原透子の友人らしき「榊しのぶ」に敵視される。めんどい。そんな妨害がありつつも栗原透子と秘密裏に出会っていると謎に好感度が上がる。結局しまいにはセックスをするほど。そこから共依存は始まってしまったのかもしれない。
そんな謎の関係が始まる中、バイト先の先輩の「麻生明日菜」や同い年の「須磨寺雪緒」だったり、唯一の親友の彼女「葉月真帆」とこのどこか寂しい冬の穴を埋める最悪な物語。
大体、登場人物全員が自立できなくて共依存に陥り、最悪な終わり方をする。そんな物語なんですよね。クソ。
冬らしい陰鬱さなんですけども、まぁ~読んでてしんどい。鬱の時に読むんじゃなかった。
やはり、人というものは、誰かと支えないと成り立たないのでしょうか。
そんな物語、入手が難しいですが、一読を是非。