何気ない日常がありがたいと感じられる作品
いじめ・哲学・クスリが題材な作品。
個人的にロミオ作品としては4作品目でした。(企画だけになっているが...)
あえかルートではいじめの対象なので、感情移入するときついところがありました。
自分の世界を壊してまであえかの世界に入るか否かで葛藤したり、何もできない自分に苛立ちを募らせたりする場面が見どころです。
弥津紀ルートでは生徒会の仕事を手伝っているうちに、そういう関係になるのだが、近いうちに死ぬだろうと予感する弥津紀。明日というものが感じられないから死ぬかもしれない。確かに人はいつか死ぬが、それを意識したりはしないし、確信もなく明日は来るものだと思い込んでいる。なかなか哲学的だと思いました。
ネコ子ルートは、妖精郷を探しているという少女。目的を持っている彼女に惹かれ共に行動する...
すべてのルートの中でネコ子のTrueエンドルートが一番好きでした。
ネコ子みたいなワガママ系は嫌いだからキャラとしては好きになれなかったけど、終盤の展開と終わり方はとてもよかったです。
クスリの怖さというものがわかったとともに、この作品を通して改めて何気ない日常こそが宝物であると認識しました。