システムがよければ名作になり得た作品です
当方DL版で修正パッチが当たっているのかわからなかったので、当てずにそのままプレイしました
・シナリオ
舞台が主人公の記憶という斬新さがあり、人の記憶とは関心のないところから容易く介入できてしまうのを体験できます
パケ絵では亜依が向日葵畑で振り向くシーンになっていて主人公だと思ってたけど、物語を進めているとやっぱり茜が強いなと感じるし、そうさせるところが良いです
4つのルート後にTrueルートが解禁され物語の真相に迫るのも王道だけど良いです
特に汐里ルートで現実との整合性のために忘れ去られていく描写には良く作られていると思いました
・キャラ
私は和遥キナ先生の絵が大好きで今作ではグラフィックアドバイザーとして携わっているので、黒髪に対してこだわりが感じられてよかったし、すごくかわいいグラフィックになっていました
また、光の当て方がうまいので推測ですが、アドバイスされているように感じました
メインヒロインの茜は優と息がぴったりで、お似合いコンビといえるような仲で、ギャルっぽいのに純情だったり、ツンデレだったり盛り込まれていると思いました
・曲
ED曲であり作中で何度も出てくる「First Love」はいい曲でした
まさに茜の気持ちが詰まった曲でいいです
・その他
ここまでいいところをずっと書いてきたのですが、システムがひどすぎました
誤字が多かったり、ボイスが途切れたり、ボイスの途中で「もっかいいきます、ごめんなさい」とリテイクの音声が入っていたり(それはそれで面白いけど)、テキストとボイスがあっていなかったりして後半のTrueルートではかなり目立っていました
また、4ルートを攻略するとTrueルートが解禁されるのですが、パッチが当たっていないとゲームを終了するとフラグが解除され、Trueルートに入れないというバグがあります
そのため4ルートをスキップで終わらせTrueルートを解禁しました
一からやるのは飛ばし過ぎたときに面倒なので、エンディング直前でセーブするといいです
正直システム以外はいいところが多いだけに、足を引っていて残念でした
それでも良作であることは間違いないと思います