展開がコンパクト。エログロスカはそれほどでもなかった。
このライターさんの作品は同ブランド作品マゴットベイツに引き続き2本目です。
が、やはりあまり印象は良くなかったですね・・・。マゴットで感じた不満は解消されてはいなかった。
おそらくそういうクセなのだろうと感じるので、私が合わないだけなのかもしれません。
物語は終わり方の賛否はあれどしっかり完結するのでやり切った感はある。読後感の良し悪しは・・・人によるでしょうか、どれを選んでも私はスッキリはしませんでしたがまぁそれもありかと納得は出来る構成です。
エログロスカは思ってたよりマイルドかなと。ダルマ女はちょっと衝撃ありますが、マゴットベイツのほうがショック度は高いかも。あとは全体的にイラスト面にちょっと問題アリ。
あらゆる意味で期待は越えなかった作品。
・ストーリーについて
特段短いとは感じませんでしたが、展開がコンパクトなので全体的に小さくまとまっている感じがする。語り口が固く専門的な描写が多いのもマイナスに働いているかもしれない。
物語全体を通して必要なイベントしか起こらなく、遊びがない。例えるなら、必須イベントが強制的に続いてフリー探索できない感じ。
マゴットベイツの感想にも同様のことを書きましたが、この遊びない構成は本作でも残念ながら健在でした。
まぁあざみとその特殊な事情に出会い向き合って一気に人生が変わるというか、価値観人生観環境全てが加速度的に変化していくジェットコースター展開にしたかったのだろうとは思いますが、それにしてももう少しこの物語や舞台に馴染み浸れる展開を入れてくれてたらなと感じた。
ただそのコンパクトな物語の中にも工夫は見られたように思います。ストーリー分岐やマルチエンド、本当の黒幕の存在など見せ方も凝っていたしそのあたりの演出はとても印象が良かった。
最後の最後の選択肢・・・あれをプレイヤーに委ねるのはずるいですね、いい意味で。あれは手が止まる。
終わり方に関しては人により評価が分かれるところでしょう。私はなんともやりきれない感触が残り読後感はあまりよくなかったかなという印象を抱きました。
・キャラとエロ、イラストについて
みな味があって活きてましたね、印象に残るキャラクターばかり。埋もれるキャラが誰一人いないのでこの辺の設定はうまいと思った。ババアでさえね、良いキャラです。ってかキャラ名「ババア」ってなんだよと。笑
ヒロインというかエロシーンがあるキャラの中では鵜飼がお気に入りでした。古今東西強気なキャラのくっころ的シーンはいいですねぇ。スカがあったのも鵜飼だけ。いつもよりマイルドでしたがそれでも満足いくシチュエーションでした。ただ数が少なかったのは不満・・・たのむもっとやってくれ。
そしてイラスト全般ですが、、、もう少し成熟を望みます。
というのも立ち画とスチルで顔が違う。前述の鵜飼なんかはまだ描けているのでいいのですが、美鈴ちゃんなんかは違和感のほうが勝ち、とても使えるレベルではなかった。あざみもシーンによって・・・という感じで、エロは内容以前にそもそも、、、という印象。
裸立ち画の差分はいいですよね。ありがたい。クロアプさんのクリア後の楽しみの一つなので今後も続けていただけることを望みます。
ということで、ゲーム全体の評価は及第点を超えるものの、そもそもこのライターさんと自分の相性は悪いのか？という評価外の疑問にぶち当たる結果となった。
クロアプさんのエログロスカ路線はかなり好みなので今後も追っていきたいと思うのですが、ちょっと様子見が続くかなという感想です。