ランス集大成。感慨深く面白いけど、せつない。
ランス最後の作品。
あぁ終わってしまったんだなというやるせない思いは、発売から暫く経った今でも薄れず胸に刺さります。
出来は見事ですね。９の終わり時点で、まだたくさん魔人残ってるしどうするんだろほんとにあと一本で終わるのか？と思っていたのですが、シナリオも良くまとめ切っていた。
素体は鬼畜王で出来ていたようですが、私は３～５と鬼畜王だけ通ってきていないのですべてが真新しく新鮮に楽しめました。
戦闘システムは賛否あるでしょうが、私はよくこのシステムを考えたなと唸った方。
最終作ということで今までの積み重ねがありますし、登場キャラの取捨選択は大変だったろうと。それをあの数出して且つ腐らない様にする今作のシステムは良く出来ていたと思います。
ただその弊害でしょうか、運ゲーを強いられるというのは見過ごせない点。
本作も例に漏れずかなり難易度の高い設定であるにも関わらず、２周目でも思うように進めるかどうかは強キャラを引けるかどうかの運に左右されるというのは、正直煩わしいという言わざるを得ないところです。
今回レビューを書くにあたり久しぶりに起動してみたのですが、実績が半分も埋まってなかった・・・。
ランスシリーズは毎作やれることがなくなるまでやりつくすのが常だったのですが、今作はさすがに途中であきらめてました。
それだけボリュームがあると言えなくもないのですが、それはかなり良く言えばという話。ただそれはスタッフさんによる最後のファンサービスという側面もあるのでしょうし、一概にマイナスと切って捨てるのもいかがなものか、という感じですね。長く付き合ってきたからこそマイナスとは言いたくないという私情、といった方が的確かもしれません。
２部の存在はよくやってくれたなと。
いや、これ以上は無粋でしょう。ストーリーについてはあえて触れずに終わりたいと思います。
最後に、最終作にして集大成と言える本作及びこのランスシリーズを生み出してくださったことに最大の敬意と感謝を記して締めようと思います。
お疲れさまでした、そしてありがとうございました。
続くアリスソフトさんの作品を楽しみにしております。