人のどうしようもなさと世界のどうしようもなさと気が狂うほどまともな日常をショートなストーリーで端的に吐き出した怪作。時代の妙か、24年現在プレイするとただのフィクションと笑っていられないリアルさも感じられる。ただ真相ルートへの自力到達が困難なのは難点。
Liquidさんの作品は初プレイとなりました。本作は『病院ソドム』。
プレイ後「あこれネタバレ感想よりおススメレビューの方がいいな」と感じたので、本レビューはギリギリネタバレにならない範囲で。
ストーリーはヤベー犯人とその犯人に雇われた主人公がタッグで病院を襲う話。
その一事件に終始するので内容はとてもコンパクト。まぁロープライス作品ですしね、そこは致し方なし。
反面サクッとプレイ出来るというということでもあるので良し悪しは作品次第でしょうか。
本作においては、キレ良くテンポ良く書きたいことに集中して描き切っていたのでプラスと評価しました。
肝心の内容についてですが、、、本作に興味をもって本レビューを開いたのならば、プレイしてみて損はないハズ。。。位の感想に留めておきます。
プレイ直後はあれこれ思うところがあってアレコレ書こうかと思ったのですが、頭の中でまとめているうちに「なんか野暮だな…」と思えてしまって。
ただ、真相ルート・ニコニコマンの最後の問いかけこそがこの作品の言いたかったことなのだと思います。
自力プレイでの到達は困難(私は攻略サイトを頼りました)なのですが、是非踏破してみてください。
プレイし終えた時、あなたは何を思うのでしょうか？
エロはシチュエーションで補完出来る人にはおススメ。
基本的に衆人環視の元に羞恥を煽るような状況で進んでいくので、CGイラストでの直接的な描写というよりシチュエーション込みで興奮できる人は満足できるでしょう。
グロスカに関しては、本当に微々たる程度。
選択肢によってはもちろんそんな展開もあるのですが、描写としては身構えるほどではないと思いますのでご安心を。
ということで、ロープラだしすぐ終わるから興味あったらやってみたらいいんじゃない？な作品。
前段にも書きましたが、個人的には少し響いたところがあったので意外とプレイ感は悪くなかった。
時代の巡りあわせの妙と言いますか、少し真に迫る部分があるのも面白いところ。
舞台がクリスマスなので、冬に時期を合わせてプレイしてみるのもおススメです。