辛めの点数ですが、決して悪い出来ではない。購入目的と内容がそぐわなかった為にこの点数としました。詳しくは長文で。
今回はカードゲームです。
RPGやSRPGが強いエウシュリーにしては珍しいと言いますか、TCGをなぞってきたなかなかの挑戦作。
完成度については私自身TCGをやらない人間なので何ともいいづらいですが、そんな人間でもコンプできるほどと考えるとかなりとっつきやすくアレンジされているという感じ。
終始マップ移動というのも新鮮さがありこれはこれで良かったかなと。
ストーリーはいつも通りですのであえてどうのとは言いませんが、ヒロインが多数いるというのは良く出来たポイント。まぁほとんどコンパチよろしくお話が大きく分岐する訳ではありませんが、気に入ったヒロインとエンドを迎えられるのは褒められるべきポイントでしょう。
ゲームとしては80点台付けられる出来と言っていいのですが、私は鴉鳥を目的としてこのゲームを手に取ったので残念ながら若干のマイナス評価としています。
・キャラについて
ヒロインは学生でありほぼみな人間というのはエウとしては珍しい感じでしょうか。特に現代の学園が舞台になっているのは逆に新鮮さがあって良かった。
各ヒロインでしっかり個別エンドがあるのも〇。本作においては間違いなく褒めるべき点。メヒーシャエンドすきです。さすがエウシュリー、天使枠にハズレがない。
ノーカンさんがノーカンノーカン騒がれたのも懐かしいですね・・・発売当時は結構ネタにされていた気がします。
前作神採りにおいて、初エロまで長かったのでその配慮としてああなったのではないかとどこかで読んだ気がしますが、私はアカリ、好きでした。全プレイヤー否応なしに通る初エッチの相手ということで、賛否はあれどあれはあれでインパクト面では成功していた企みだったように思います。今でもノーカンさんと聞くとこのゲームを思い出すエロゲプレーヤーはきっと少なくないでしょう。
という感じで、キャラ面では結構褒めるところがあるのですが、ただ一点だけ・・・。
鴉鳥です。ここがもう特大の不満点。この子目当てでこのゲームを買ったのでその扱いの悪さは特大の✖。
一応ルートめいたものはあるんですが、、、ただまぁあれをルートと言ってしまってはダメでしょう。他のキャラはちゃんとオチるところに落ち着くので、それがない鴉鳥の扱いはなんとも期待外れという評価をせざるを得ないところ。
本作は決して悪い作品ではありませんがTCGということで多少人を選ぶというところと、神採りの翌年発売された作品ということで余分にハードルが上がった側面はあったように思います。
私だけではなくエロゲユーザー界隈ではかなりの評価を勝ち得た作品でしたので、その次の作品をどう打ってくるか。。。というところでTCGを持ってきたのは結構思い切ったなという印象を当時抱きました。
私個人としてはなんだかんだありつつも結構楽しめた作品だったのですが、いろいろなジャンルの作品を生み出すエウシュリーがその後このシステムの後追い作品を出していないところを見るに、もしかしたら受けはイマイチと判断されたのかもしれません。アテリアルはアテリアルでいい作品なんですけども。
またいつかこのシステムで1本世に生み出してくれたら、その時はまた手を出してみたいと思っています。