ギャグパロディが前面に押し出されているものの、ゲーム世界の矛盾にも切り込んでいる作品。ある意味でこのゲームの真価は体験版にあったかもしれない。
これはフツウノファンタジー。名前がどこかのなにかに似ていますが、紛れもなくフツウのファンタジーです。
世界観?設定?細かいことは気にしてはいけません。このゲームのオリジナルです。
ということでEX-ONEさんのフツウノファンタジー。
かなり攻めたパクr・・・オマージュに当時一部界隈で話題となった作品です。
終始ギャグパロディで攻めてくるのですがそれだけの作品ではなく、意外にもゲーム世界の理や設定・矛盾に切り込んでいて思わず「そうだよなー」と思わされる謎の説得力にも満ちている。
普段プレイしているRPGで当たり前のように展開されている王道の世界観に、正面切ってケンカ売っていくスタイルはなかなかに面白かったです。
このゲームをレビューするにあたり、やはり体験版については触れなければならないでしょう。
実は体験版から削られたキャラがありまして、キャラと言っても某馬鳥によく似たなにか。。。なのですが、製品版では見事に修正されていました。
当初のゲームロゴも完全にあの国民的ゲームを模して作られていたので、某有名メーカーからお叱りが飛んだとか飛ばないとか某掲示板で話題になったことがあり、そのあたりの騒動が当時かなり面白かったことも記憶しています。
あのまま発売されていたらどうなっていたのか、当初のまま修正もせずに全力で有名作品をなぞっていってくれたらおそらくかなり評価は変わったのではないかと思います。
サイトウケンジ氏や疑惑のメーカーをどうこういうつもりはありませんが、このゲームは確かに開発途中で待ったがかかった作品であるということ、そしてその前後も含めて評価することがこの作品に対してするべきレビューなのではないかと思いこのように記してみました。
今後ここまで攻めた作品は出てこないだろうと思うと修正前版で通しプレイしてみたかった気持ちはありますが、何事もほどほどが一番という教訓がこのゲームの最大のオチなのかもしれません。