見事に時間が消し飛びました。長文感想でこれから始める人&周回プレイを考えている人向けに、後々詰んだり無駄手間をかける事のないよう知っておくべき事を纏めてみたので是非
先人達によるwikiがかなり充実しているのでそちらを読めば十分なのですが、なにぶんデータが膨大で読むのが大変なため、
「始めた当初はあまり関係ないが、知っておかないと後々面倒になりうる事」だけを軽く纏めてみました。
特に『3周攻略&[難しい](+[敵Lv上限解除])でEXダンジョン制覇をしたい人』向け。
■おおまかな流れ
難易度[難しい]でEXダンジョン制覇をしたい場合、周回時にいったん味方のレベルをリセットし、
LvUP時の能力値上昇率を上げる「マルウェンの指輪」「マルウェンの首輪」を使って育成(通称マルウェン育成)し直すのが楽かと思われます。
成長率1.5倍の指輪は1周目終盤、成長率2倍の首輪は2周目以降解禁されるExダンジョンの途中で手に入る事を考えると、
1周目→難易度普通で普通に攻略
2周目→難易度お好みで、EXダンジョンは首輪が手に入る所まで攻略
3周目→難易度難しい&能力値リセットで育成し直してEXダンジョンを全攻略
が一番妥当な攻略かと。
※ただ、予約キャンペーンの特典であるアペンドディスクで追加されるレベル上げ専用ダンジョン「ヘタレスの迷宮」を利用しないと能力値の吟味は辛いかも。
■難易度について
挑戦した身からすれば、1周目[難しい]は絶対にお勧めしません。
セーブ&ロードを駆使したレベルアップ時の能力値上昇の吟味がほぼ必須になる難易度だったり、ダンジョンによっては毎ターン詰将棋のような状態になるなど
技術よりむしろ時間と根性が求められるため。やりがいがあると言うよりはただひたすら手間がかかるだけなので…
2周目以降はモンスター毎に設定された上限Lvを取っ払う[敵Lv上限解除]をするかどうかが選べます。
上記の流れで攻略するのであれば、サクサク進めたい2周目はOFFにするのがお勧め。
逆にEXをガチ攻略する3周目はONにしたほうが歯ごたえがあって良いかと。
■育成
・成長限界
育成をする上で何よりもまず知っておきたいのは「成長限界」。
各キャラクターにはそれぞれ称号が付いていますが、称号ごとに物攻~運までの能力は限界が決まっています。
例えばユエラの仲間にした時点での称号[異邦の放浪剣士]では物攻は21までしか上がらない、というような感じ。
能力値の吟味をせずに育てるなら限界まで行く事はなかなかないので気にしなくて結構ですが、マルウェン育成をするならチェックする必要アリ。
ちなみに全キャラ共通して、Lv50orLv55で発生する称号変化で成長限界は全能力100=実質開放となります。
ただ、後述する「クエストによって称号が変化するキャラ」は、そのクエストをこなしていないとLv50orLv55になっても開放されないので注意!
称号は基本的にレベルを上げるだけで変化するのですが、一部シナリオの進行によってのみ称号が変わるキャラがいる所に罠があります。
例えばアトは5章で発生するクエストをこなさない限り称号は変化しないので、いくらそれまでにLvを上げても成長限界は低いまま。
このクエストが発生する条件はLv15なので、4章までにレベルをそれ以上にしてしまうとその分損をしている事に…
このタイプのキャラはウィル(後述)、アト(5章/Lv15&6章/Lv26)、水那(7章/Lv22)、サエラブ(7章/制限なし)、メロディアーナ(8章/Lv35)。
マルウェン育成をする場合、このレベルで止めておくのがお勧め。1周目でも上げ過ぎには気をつけたほうが良いでしょう。
ウィルに関しては少々特殊で、章が進む度に称号が変わり成長限界がコロコロ変わるようになっています。
ウィルは成長限界がその章で求められるLvに対してかなり低めに設定されており、例えば序章では物攻は2上がっただけで限界を迎えることに。
1周目でも、極力ウィルのレベルは上げないように心掛けないと損をするかも。
ウィルは終章で匠貴になった時点で成長限界が開放されるので、それまではあまり育てないようにしておきましょう。
ただ、サブキャラクターを仲間にするクエストでウィルのレベルが発生条件のものもあるので、ある程度上げる必要はアリ。
例えば2章で、クレールはウィルのLvが10以上でないと仲間になってくれません。
見逃して章を進めてしまうと次の周まで仲間にならなかったりして後が大変なので、こまめにチェックするように。
・乱数
S/Lを駆使してレベルアップ時の能力値の吟味をするのはこういった作品の常套手段ですが、
この作品では「ターンを変えないと乱数が変化しない」事に注意。
いくらS/Lしようが同じターン内では上がる能力値は同じなので、一旦ターンを送る必要があります。
この仕様のせいで、新しいダンジョンを攻略している時にレベルが上がりそうになっても吟味がし辛いため、新しくダンジョンを攻略する時は
推奨レベルより高めに上げて経験値があまり入らないようにする、事前にレベルを上げて経験値を0近くにしておく…などの工夫をしておくと楽かも。
■引き継ぎ
周回時に何を引き継ぐかは細かに設定できますが、罠となるのが[難しい][能力値リセット][クローンモード][敵Lv上限開放]を合わせた時。
7章で起こるサエラブの称号変化のクエストが敵とのタイマン戦なんですが、
上記の設定にしているとサエラブの成長具合や仲間のLvによっては詰む可能性があります。
(敵のLvは仲間の上位5人のLv平均となる&サエラブはこの時点で成長限界が低いため)
クローンモードなど詳しく説明すると長くなるので割愛しますが、
3周目などで上の設定にするならサエラブの能力値を吟味して育てる事・このクエストが終わるまでレベルの高い仲間をそれ以上育てないこと。
高Lvのキャラを多数仲間にしてしまっている場合、クローンモードを利用しないのも手。
■攻略順
エミリッタルートではマルウェンの指輪は手に入らないので注意。
とはいえ、首輪を手に入れた後の3周目でリセットするのであればどうせ2周目で手に入るので特に問題はなし。
wikiに書いてある通りユエラルートで荒稼ぎが可能なので、金のかかる衣装強化のためにも1周目はユエラがお勧め。
また、読後感(?)を考えて、セラウィをラストにするのが良いかと個人的には思います。
アペンドディスクを入れていた場合、1周目に攻略したキャラは2周目以降追加される衣装のHシーンが見れない為4周が必須です。
…まぁ、1つのHシーンの為にわざわざ1周するのもアレですが。
■Exダンジョン
主要なExダンジョンは「Ex追加キャラ以外の全てのサブキャラを仲間にしていないと発生しない」事に注意。
2・3周目で面倒だからと言ってサブキャラのイベントを無視してしまうと、Exダンジョンに入れず無駄にもう1周するハメになります。
また、序盤に加入したサブキャラは後半から仲間になるキャラと比べると明らかに見劣りするのでExではなかなか使う気になれませんが、
彼らだけで攻略する必要のあるダンジョンがあるので全員育成はきちんとしておかないと後でレベル上げが面倒な事になります。
■その他
・闘技場と教会でのHシーンは2周目から
特に闘技場はHシーンの発生条件である「ウィルの個別戦」が選べるようになるまでにかなりのリーグ戦をこなさなければならず、
またクリア状況が引き継がれないため1周目に全部やっていても2周目にまた1から始める必要があるので、1周目は無視を推奨。
ただ、キャラ別戦の報酬となる専用装備は強力なものが多いため、面倒くさいからと投げずに1度は全部やりましょう。
教会でのHシーンの発生条件「購入&解呪で一定額金を支払う」は引き継がれるっぽい?
こちらは普段から教会で消費アイテムを調達するようにしていれば余裕で発生するのであまり気にする必要はなし。
・縛りプレイ
アイテム縛りとか、そういうガチなやり込みプレイヤー向けの縛りではなくとも、
これは普通にバランスブレイカーだろうっていう物にユエラや他一部のキャラクターが持つスキル[決死][脱衣]があります。
これらはHPが減る(具体的にはHP1/2と1/4以下のとき)と能力値が上昇する、というスキルですが、
被ダメージが20くらいまでなら軽々と1になったり、与ダメージが表記上30から2倍の60になったりとちょっと強すぎる印象。
特に1周目終盤はこれを許容するとユエラのオナニープレイになりがちなので、縛る事をお勧めします。
また、「魔渦封印の創石」も救済的なアイテムなので縛ったほうが良いでしょう。
感想
時間は消し飛びましたが、面白かった!
難しい&上限開放でExダンジョン制覇は非常にやり応えがありました。
シナリオはあってないようなもんですが、それを補って余りあるSLGパートの良さですね。
陣取りのシステムは防衛戦や制圧戦など戦闘の幅を広げており、
合成システムのおかげでどの敵と戦っても無駄にはならないのが◎。
余った素材を他の素材と組み合わせてお金に出来る、というのは飽きさせない良要素だったと思います。
…とはいえ衣装強化が非常にお金がかかるため、1周目の終盤から金稼ぎのために作業をするのはほぼ必須ですが。
不満を挙げるとすればスキルや成長限界・成長率によるキャラ差が激しすぎる事。
アト~メロディアーナまでの序盤で仲間になるキャラは成長限界の低さもあってExダンジョンに入る頃には全く使えず、
一人増やす効果<一人増える手間、といういかんともしがたい状況に。
せめて愛があれば使えるくらいには調整してほしかったかなぁと。
特に、ただでさえ強いキャラばかりがスキル[2回行動]を覚えていくので更に差が大きくなってしまいます。
決死脱衣縛りしてるんだからそれも縛れよと言われればそれまでですが…
また、一度に付けられるスキルが4つまで、というのも無駄な制約だったんじゃないかと。
戦闘を有利にする補助スキルが全部付けられたら強くなりすぎるのは確かですが、
敵の弱点に合わせて魔法のスキルを付け変えたり、ダンジョンに合わせて地形耐性のスキルを付け変えたり…というのは非常に手間でした。
戦闘補助のスキル以外は常時習得、という事にして良かったんじゃないかなーと。
ADV面ではシナリオの薄さは大目に見るとしても、サブイベントでヒロインやサブキャラ同士の絡みがもっと欲しかった所。
せっかく世界観は良いのだから、言ってしまえば「どうでもいい話」がもっと増えても良いと思うのです。
イベントが少なすぎてキャラに感情移入しづらいのが難点ですね。
例えば、サブキャラを交えて宴会というイベントでもあればそれだけでも大分印象が違ったんじゃないかと。
Hシーンは衣装毎に用意されていたり、複数のサブキャラとのプレイがあったりして数が多かった。
ただ1つ1つの尺は短めでそこまで濃い訳でもなく、シチュというかバリエーションもあまり違いがないのが残念。
特に今までのエウシュリー作品には必ずあった凌辱要素が無い!…と、エウシュリー好きな友達が嘆いていました(笑
なぜか欠点ばかり挙げてますが、自分がこれまでプレイしたゲーム性のあるエロゲの中では(ゲーム性で)トップの出来。
難しいでの攻略やらマルウェン育成やらを考えなければそれほど難易度も高くなく、時間もさほどはかからないと思うので、
SLGをあまりやった事ない人や忙しい人にも是非。