この機会にアセリア初プレイ。絵とか設定の穴とか色々突っ込み所も多いけど、それを補って余りある世界観がこの作品を名作たらしめてるんじゃないかな
考えてみれば昔のFCやSFC作品がそうだったように、
システムと世界観さえしっかりしてればそれだけでも十分名作となり得るんですよね。
エロゲなんだからADVパートをもっとしっかり書いたらいいのに…とも思ったけど、
まぁ2003年の作品だし、文章量は少なくともこの作品の広大な世界観はしっかり伝わってるんじゃないかと。
設定についても、例えば人とスピリットの関係などこの世界とは違う常識については
当然この世界の常識じゃないのだから中々理解しがたい部分もあったりするんだけど、
そんな不可解さもこの世界観を非常のものにする役割を果たしてるんじゃないでしょうか。
設定といえば、聖ヨト語はプレイヤーをこの世界に引き込む「掴み」として非常に大きな効果を上げてますね。
異世界の言語を作り上げるってのは非常に大きな労力を必要とするんじゃないかな…
他に有名なものといえばアルトネリコシリーズのヒュムノスなども。
調べてみると簡単な文法だけでなく、それなりに単語の数もあるようでびっくり。
気に入って毎回聖ヨト語で聞いていた為、少しリスニングが出来るようになった気が(笑
戦闘システムについては1周目はほとんど文句なし。
メダリオが「水月の双剣メダリオ(笑)」だったり細かい所は色々とあるけど、
難易度のバランスも丁度いい感じだったんじゃないでしょうか。
ただ、戦闘のシステム自体がどう考えても周回プレイに適したものではないので、
せめてSハードモードクリア後は戦闘スキップ可能とかにしてもらえたら良かったんだけど…
3周やれば後は完全に作業ゲーになるし。
攻略は基本的に「この大地の果てで」と同じらしいです。最後の隠しミッションとやらは無いようだけど…。
検索すればかなり詳しく攻略しているサイトが見つかるので是非。
時深や今日子のルートは非常に条件が厳しいので攻略サイトを見ないとまず無理ですし。
ゲーム内のプレイ時間は60時間くらいですが、やり直しも多かったので
実質プレイ時間は全部で7~80時間くらいかな。
僕と同じくこのSEで始めてみましたって人の中で周回プレイはちょっと…って方は、
正史扱いとなっているアセリアの攻略がオススメ。
基本個別ルートと言えるものはほとんどあってないような物なんだけど、
アセリアはやはり別格というか、個別シナリオの分量も多く、内容も他と大分違います。
それに、正史とか関係なくやはり悠人とアセリアの組み合わせが一番しっくり来ます。
…まぁ、ここらへんはキャラの好みの問題かもしれませんが。
シナリオも分量自体は少ないながら悠人の苦悩など軸になるものがあって良い感じ。
残念だったのはサブスピのイベントが少ないことかな…
一応PS2に移植された時?にサブスピの扱いがかなり良くなったとは聞いているけど、
正直これだけADVパートが少ないとメインのスピリットもサブスピリットも思い入れの差が小さく、
一番気に入ったキャラがニムという…
個人的にはこの作品単体では名作と言えるほどではないけど、
この「永遠神剣シリーズ」全体として考えるなら+αで楽しめるかな、という感じです。
永遠神剣シリーズwikiとか読むと凄い面白いのでプレイ済の人は是非。
聖なるかなも俄然やりたくなってきたんだけど、
プレイ時間1周50時間?
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いつやろう…