メインシナリオ「Venus Embryo」は大満足!…ただ、他のシナリオはあまりのハチャメチャ展開で素直に楽しめなかったのが残念。
「クルくる」シリーズの完結編となる作品。
メインとなるシナリオはあるものの、他に短いシナリオが多い事を考えるとファンディスクに近いですね。
パッチである程度修正されたとは言え大量のバグが残っていたり、メイン以外のシナリオが微妙だったりと少し残念な部分も目立ちますが
サブキャラクターも含めてほぼ全キャラが登場し、ワイワイとしたこのシリーズ独特の雰囲気が再び楽しめただけでも満足できる作品でした。
バグが大量にあったようですが、今はパッチが出て致命的なものは修正されているので一安心。
バトルパートは「Venus Embryo」で9、「The Queen of うぃっちぃず」のクルくるSideで5、プリっちSideで4の計18回。
細かく上げれば多くの変更点がありますが、一番気になったのはなんかロード時間が長くなったような…
自分のPCのスペックがあまり高くないのも原因だけど、1戦毎に1~2分程度のロード時間がかかるのはさすがに辛かった!
負荷を軽くする設定なども一切無いため、古いPCでプレイする人には辛い仕様となってますね…
■
メインシナリオ「Venus Embryo」は文句無しに素晴らしい出来!
新ヒロインのイレアとルルシェに出番が集中することなく、生徒会メンバーはもちろんサブキャラも交えた賑やかな雰囲気で進んでいきます。
本編の長さに比べると、本編1キャラの個別ルートと同じか少し満たないくらいか?というボリュームが少し物足りなくもありますが
その分冗長さが無くなり、シナリオ上の重要なポイントは押さえた上で最後はきっちり盛り上がる理想的な展開になっていたんじゃないかと。
基本的にあまり暗い雰囲気は抑え、シリアスも笑いを交えた軽いノリに仕上げてはいますが
ラストバトルはそこに至るまでの流れに加え、BGMでの演出や本編にはなかった8人での対戦という要素もあってかなり熱かったですね。
また、特筆すべきはPSP版「STARLIT BRAVE」と同じく主人公シンの声がフルボイスになっている事!
本編ではバトルパートのみだったシンの声が日常会話でも聞けるってのはやっぱり嬉しい。
もちろんキャラクター面でもヒロイン二人、特にルルシェはお供のエグザエルとの掛け合いもあってかなり可愛く描けてます。
生徒会メンバー(アゼル含め)達にもシンへの好意を露わにする場面がきちんと挿入されていてかなり萌えました。
ただ、Hシーンはイレア&ルルシェとの3Pが1回+トロフィーを集める事で解放される「神とのスペシャルなデート」で各1回ずつと
ファンディスクとして見てもかなり少なめになっているのがちょっと残念かな…
■
「プリンセスうぃっちぃず」とのクロスオーバー作品となる「The Queen of うぃっちぃず」。
僕はプリっちをプレイしていない為、あまり設定やキャラクターについて詳しくはないのだけど…
このシナリオ自体も展開がかなり強引というか無理やりで、キャラの掛け合いとバトル以外はいまいち楽しめなかったですね。
一応プリっち側はサブキャラも含めてかなりの数が登場するので、あくまで懐かしいキャラ達に会える!程度の認識がいいんじゃないかと。
また、残念ながらクルルと委員長、真樹&アスナ、リリアン先生以外はバトルには参加しないため、
プリっちでヒロインだった(であろう)林檎やかれんに期待していた人は若干ガッカリするんじゃないでしょうか。
クルルと委員長の使い魔が主人の姿に変身してバトル参加、というのも数合わせ感を強調しちゃってますね…
ただHシーンに関してはなかなか力が入っており、導入はメチャクチャながらかなりの回数が確保されています。
ヘレナ&メリロット・クルル&委員長・メリロット(自慰)&かれん(フェラ)・アゼル除く流星生徒会メンバー・リリアンが2回。
■
新キャラであるシエルの発明品によって各キャラクターとHなハプニングが…という流れの「Ku RUKUる!」
タイトルからして元ネタがバレバレですね。
シナリオ自体はそこまで深くもなく、単純に各ヒロインやサブキャラとのHシーンが楽しめる内容となっています。
アゼルを含めた生徒会メンバーが一回ずつに加え、さっちん(本番無し)・エミリナ(ロロットと3P)も。
ただ肝心のシエル自体にはHシーン無しなのが残念というかなんというか…
■
5つのショートシナリオを合わせた「AFTER STORY」。
PSP版でのエミリナルート・メリロットルートのアフターとなる小編が1つずつ。
エミリナとのHが2回目っぽく描かれているのだけど、初体験の描写ってどこかにあったっけ…?
何はともあれ、短いながら軽いイチャラブに加えてHシーン有りといういかにもFDな内容でした。
そして「ミラクルディスク」に収録されていたシナリオが2つ。
「大乱湯ティンクル☆くるせいだーす」はハーレム的な展開ですが、この作品で一番Hシーンの描写がエロかったんじゃないかと。
最後の「ドキドキ☆魔将温泉湯けむり慕情」は…もうなんか悪ノリ感がひどいw
女性陣はほとんど出てこず、男性陣の会話がメインというまさかの内容で
バイラス・メルファス・アーディンの謎テンションでの会話をひたすら描いたシナリオ。
■
本編のあらすじを紹介する「ナゼなにクルくる」という短いシナリオもあるものの基本的には上記の4つ。
やはりVenus Embryoがダントツで素晴らしく、その他はちょっと物足りない完成度でしたが
クルくるの雰囲気やバトルが好きだった、という方にはそこそこ満足出来る内容だと思います。
個人的にはボーカル曲・BGMの充実っぷりが嬉しいですね。
「STARLIT BRAVE XTREME」での各作品の主題歌をアレンジしたBGMも良かったですが、
「The Queen of うぃっちいず」でもプリっちのBGMがアレンジして収録されてるようで…
音楽関連にかなり力を入れてるのが伺えます。