ErogameScape -エロゲー批評空間-

KYさんの乙女恋心プリスターの長文感想

ユーザー
KY
ゲーム
乙女恋心プリスター
ブランド
Escu:de
得点
88
参照数
2317

一言コメント

「プリモン最新作、『モンロー』『マリアン』『ツドラ』の3種同時発売!」的な。 ※詳細な攻略付き、最後にネタバレの世界設定纏めあり

長文感想

先に攻略を書きます。情報無しで攻略したいという方は飛ばしちゃって下さい。



とりあえず頭に入れておく事は、
・同じ国であれば2周目以降は潜在能力値・プリケ・育成法・習得した技・ショップで売っているアイテム・訓練試合の相手が引き継がれる
・違う国であれば2周目以降は売っているアイテムと訓練試合の相手のみ引き継がれる
・周が上がるにつれて敵の強さも上がっていくが、ゲームオーバーの場合は引き継ぎはあるのに周は上がらない為
 敵の強さが上がらない。ゲームオーバーしすぎると超ヌルゲーになる


☆育成面
そこまでゲームバランスが難しく調整してある訳ではないので、育成法を間違えなければ
例えゲームオーバー無しでも2・3周目辺りから敵が1・2ターンで沈む作業ゲーと化します。

まず、カルテットの中で前衛1体と後衛3体で完全に役割と育成法が変わる事を念頭に置きましょう。
というのも前衛の1体はカルテットシールド習得後に攻撃力にかなりの補正がかかる為
前衛しか大きなダメージを与えられなくなるので、最終的に前衛のみが攻撃をするようになるからですね。


前衛に必要とされる能力は「物理AT」or「マホウAT」、
後衛に必要とされる能力は「HP」&「MP」&「シールド」です。
という訳で、4人揃った時点で誰を前衛にするかすぐに決めて育成したほうが良いでしょう。

前衛はひたすら物理ATかマホウATのどちらかが大きく上がる育成法を選んで訓練させます。
育成法が増えるにつれて全員「物理ATアップ大」か「マホウATアップ大」のどちらかの育成法を覚えるので誰でもいいですが、
マホウATではなく物理ATの高いキャラを前衛にする事をお勧めします。というのも、
・マホウは周回が少ない時はMPの最大値が低いためにMP切れを起こす可能性が高い
・最終的に物理攻撃のほうが威力の高い技がある上に、相手の耐性の影響を受けないため安定度が高い
と、マホウより物理技のほうが様々な面で有利だからです。
ただし、マホウは必中ですが物理技にはそれぞれ命中率があるため、たまに外します(汗

初期潜在能力値を見て物理ATの高いプリスターは物理型で、育成法が増えると物理AT成長大を覚えるようになります。マホウ型はその逆。
ただし、アヒルルはマホウ型に見えて物理型、シシモトは物理型に見えてマホウ型なので注意するように!
それぞれ初期潜在能力値の高いほうの成長大を持っていないので、間違えると後半伸び悩む事になります。

当然前衛にするプリスターのキャラを最初に攻略したほうが1周目から成長大の育成法が手に入るので能力値の上昇が速くなります。
ちなみに自分はツルギース・ムニチー・リュックウをそれぞれ前衛にしました。
全員物理型です。詳しい事は後述しますがモンローハートはリュックウ一択かもしれませんね。

さて、物理型を育てる事を前提に話を進めますが、前衛に覚えさせる技はとにかく威力と命中率の高い技ですね。
前半はとにかく威力と命中率の兼ね合いを考えて使いやすい物を使いましょう。速度はあまり気にしなくて良いと思います。

1周目のラスボス前に必ず覚えておきたい技は「矢ぶすま」。
速度は超遅ですが、命中率85%な上に威力122(うろ覚え)と安定した高性能が魅力です。
覚えるために草属性が20必要なので、フードを使ってあらかじめ上げておきましょう。

しかし、モンローハートではエミリのプリスター、モスハラから「波動砲」を覚えさせる事ができます。
同じく超遅ですが命中率80%、威力150程度とチートとしか思えない性能を持っている物理最強技です。
序盤から訓練試合で戦える「シムハザ四天王」に勝利することで覚える事が出来る…のですが、
この波動砲、全属性が15必要と覚えさせるのがかなり困難です。
その為最初から全ての属性値が0であるリュックウは物理型な上に上げ方が分かりやすいので、
前述の通りモンローハートの前衛はリュックウにする事をお勧めします。

また、訓練試合は他国でも引き継がれるので、最初にモンローハートを攻略しておくと
他の国でも比較的早い段階から波動砲を覚えさせる事が出来ます。
とはいえ1周目をまるまる消費してやっと必要属性値に達するかどうか、というレベルですが…

フードについては、属性値を上げ終えたらひたすら物理ATの上がるフードを与え続けましょう。
コストパフォーマンスと上昇値の兼ね合いを考えると、トウガラシフードが一番オススメ。


さて、後衛の3体はただひたすらHP・MP・シールドのいずれかが上がりやすい育成法を選択しましょう。
戦闘ではシールド含め全員の合計値を使用するので、プリスター毎に偏っても何の問題もありません。
HPやMPを上げるよりはシールド値を優先させた方が後々楽かもしれませんね。

技については前衛と違って色々覚えさせなければいけません。
シールドブレイク(以下SB)以外で有用だと思われる技を挙げると、
・調律や気力充実などの回復技…草属性が必要なので上げておく事。
・激励(前衛の攻撃力30%↑)…SB技覚えるまですることない後衛の出来る数少ない事。
・電光石火の陣(全員のアクティブランク1段階↑)…接戦も多い1周目では超重要。絶対に覚えさせるべし
・ブレイクアップ(全員のSB威力を20%↑)…これも1周目では何かと重宝。
・理解不能な理想(相手全体を確率で混乱)…そこまで効果的とは言えないが、命中率が非常に高い。
・ぺろぺろ(味方1人の状態異常を回復)…前衛が眠ってしまった時などに重宝。

SBで相手を吹っ飛ばすのが後衛の最重要使命なので、SB技にはこだわりを持ちましょう。有用なSB技を上げていくと、
・SB虎撃…説明通りSBのスタンダードな完成型。威力そこそこ、何より速度が「普通」とかなり早い部類
・SB龍撃…もっとも遅い「超遅」だが、威力が一番高いのでここぞと言う時に使う
・SB重撃…虎撃と龍撃の中間のようなSB。「激遅」で威力が高い
・SB灼撃/氷撃/雷撃…恐らく属性値=威力となるので、それぞれ対応する属性値を99にすれば一躍最強技となる。速度も重撃と同じ「激遅」

フードについては色々と候補がありますが、とにかく財布と相談してHP・MP・シールド値が上がるものを選べば問題なし。


☆ストーリー面
とにかくフラグや好感度などが明確になっておらず、正しい攻略法が分からないので
人によっては最初に攻略の仕方を間違えたが為にハマり続けてゲームオーバーから抜け出せなくなる可能性があります。
実際に自分はマリアンロードで続けて5回ぐらいゲームオーバーになりましたorz

なのでこれが正解!とは言えないのですが、とりあえずこれだけやれば確実だろうと思われる攻略法は
・選択肢は基本好感度の上がりそうなほうに、4人から1人選ぶ選択肢は全て狙ったヒロインに関係する選択肢に
・アドバイス値(ハートマーク)MAXで起こるイベントは1つのランク毎に2回まで発生します。
 とにかく最低限訓練画面でハートマークが出なくなるまでは狙ったヒロインにアドバイスを。
・!マークの付いたクエストはすぐこなす。狙ったヒロインの顔orハートマークの付いたクエストをこなすだけではゲームオーバーになったという情報があるので
 出てきたクエストは他のヒロインに関係するもの以外全てやったほうが良いかも
・マリアンロードのメイドだけは、ジュリエッタ姫の好感度も上げないといけない…らしい。
 正確な事は言えないが、姫様のクエスト及びアドバイスも同時にこなさないといけないと思う。
 ただし、上げすぎて逆に姫様ルートに入ったとしても文句は受け付けません(汗

また、?マークの付いたクエストを全てこなすと終盤にランクSSの「秘密結社Z壊滅命令」みたいなクエストが発生します。
これはクエストを行っても戦闘が発生しませんが、報酬と同時に「ロボスパーツ」というアクセサリーが手に入ります。
それ自体は大したことないアクセサリーですが、これを三国で集めるとキャラ選択でロボスルート(真のルート)が選べるようになるので
絶対に集めるようにしておきましょう。一番重要なルートです。

2周目以降は序盤からランクSSSで名前は違えど「キングエッタマを倒せ!」的なクエストが発生します。
これが実質的な裏ボスで、報酬も半端ないですが普通に攻略してもまず倒せない強さとなっています。
育成法、習得させる技など色々考えて是非倒してみてください。最悪わざとゲームオーバーするという邪道も(汗



------------------------------------------------------------------------------------

長々と書きましたがここから自分の感想を書く事にします。


プレイ時間

マリアンロード:39.1時間
ツドラ    :26.7時間
モンローハート:18.4時間
隠し     : 1.8時間
─────────────
合計      86.0時間

とりあえず…長い!
特にフラグが少し複雑なマリアンロードでは、5~6回もゲームオーバーする羽目になったせいでこんな超長い時間に…orz
ツドラとモンローハートは2周目以降同じように進めたのに、何でこんなに差がついたんだろう?

RPGで裏ボスを倒すために延々とレベル上げをした、というようないわゆる「作業」に慣れていないと
12人キッチリ終わらせるのは苦痛かもしれませんね。
しかし、一応各国1人ずつ攻略するだけでも隠しルートは出来るので、
途中で挫けそうになった場合はとにかく各国1人攻略する事を念頭に置いた方がいいかもしれません。


さて、まずはストーリー面から。
「恋愛育成バトルSLG」というジャンルの通りSLGがメインとなっているので、
告白やエロシーンは一応あるもののヒロインとのイチャラブという面には期待しないほうが良いかも。
マホウ少女決定大会に参加してからはたまのイベントと「アドバイス」による個別イベントがメインで、
代表になってからの個別ルートはシリアスonlyな上に展開が早く、すぐ終わってしまうので
恋愛ADVと言うには少し物足りない、というような感じです。

しかし、隠しルートで明かされる設定を元にしたシナリオには一本筋が通っており、
量は少ないものの質という意味では中々に楽しめる内容になっています。
中には明らかに説明不足なルートもありますが…
また、各国ごとにライターが違うので、設定に少しだけ矛盾や違和感を覚える事もあるかも。


マリアンロード
1周目 セネアルート       シナリオD+ キャラC
2周目 メイドルート       シナリオA  キャラB+
3周目 リエリィルート      シナリオB  キャラB
4周目 ジュリエッタルート    シナリオB+ キャラA

3国のライターとも良い部分はあるのですが、マリアンロードのシナリオは
少ないADVパートでも各ヒロインとの恋愛の過程をしっかり描こうとしているのが良いですね。
話が進むにつれてアドバイスによる個別イベントでヒロインとの距離が段々近づいている、
というのが一番よく分かる国だったと思います。

ジュリエッタはヒロイン部門2位だけあってとても魅力的。終始安定した可愛さという意味では、
いつも毒舌が故にデレの破壊力の高い1位サンデーよりもこちらの方が好きかもしれません。
周りはおろかシナリオすら好き放題引っ張り回してるのにそこにイライラを感じさせないのはさすが。

主人公のタカシがヘタレ…というかいじられキャラなので、そこらへん合わない人がいるかも。
でも守るべき所はしっかり守っているので、逆に僕には魅力的に感じましたが。
またピリオドは3国で唯一分かりやすい悪役なので生理的に?合わない人が多いとは思いますが、
言ってる事は正論なので特に嫌いにはならなかったかな。


ツドラ
1周目 シルケルート シナリオD  キャラC
2周目 リンゴルート シナリオB+ キャラC+
3周目 ミカンルート シナリオD+ キャラC+
4周目 レムルート  シナリオB  キャラB

マリアンロードがどこか身内ノリを楽しむような雰囲気があったのに対し、
こちらはシリアスな世界観を元にどこか「広がり」を感じさせるシナリオ。
主人公のアモンが謎の人気投票総合1位に輝いているだけあって面白かった。

しかし後半のシナリオは説明不足や急展開が多く、最低限でも纏めていたのは
リンゴルートとレムルートの2つぐらいですかね。
リンゴルートはアベルとミトラの関係について語っていれば、泣き要素もあって
評価Aになっていたのに惜しい。キャラは何故か人気低いみたいですが…(汗

キャラの魅力と言う点ではやはりレムかな。人気投票は嘘付かない!
しかし、絵が他の2国と比べると少し好みの分かれる絵柄かも。
ミャンにミトラと明らかに「魅力的な攻略不可キャラクター」がいますね。
ここらへんはFDに期待!ミャンは誰で攻略することになるんだろう…?


モンローハート
1周目 メイリンルート シナリオC+ キャラB
2周目 ソシアルート  シナリオD  キャラC+
3周目 サンデールート シナリオD+ キャラA
4周目 ランカルート  シナリオC  キャラB+

とにかくヒロインが魅力的。サンデーは特にツボでした。
しかし、他の2国と比べてADVのイベントの数が明らかに少なく、
その分キャラの魅力を感じる場面が少なかったのが残念…
せめてヒロインが好意を持ってから告白するまでをしっかり描いていればいいんですが、
ヒロインによってはなし崩し的に、という流れも多いので。

また、主人公のカイトは一本芯の通ったキャラであるものの、
さすがにランカへのセクハラは人を選ぶレベルに到達してるかも(汗


隠しルート シナリオA+
これを攻略しなければこの作品は評価できない、と言えるほどに重要なルート。
3国で出てきた伏線が次々と回収されていきます。
一部伏線を取り逃している事とラスボスが全員攻略した後だと弱すぎるのがちょっと惜しいですが、
謎がどんどん明らかになる爽快感と、ラスボスの演出のカッコ良さは素晴らしい!


次にシステム面。
まず、明らかにプリスターって「プリティモンスター」の略だから実際はプリモン(ry
ストーリーでは育成を間違えていなければ確実に3周目辺りから
1ターンで全て瞬殺出来るバランスになってしまっているのが残念。

しかし、166匹という膨大な数のプリスター、カルテットという形、
数多くの技など、よくここまで作り上げたなぁと感嘆する内容。
ポ○モンと同じく、対COM戦より対人戦に向いているシステムなので、
これに調整を加えてネット対戦システムが出ていれば神ゲーになっていたかも(笑


以上、プリスターバトルがメインで恋愛ADVという要素は非常に少ないですが、
2010年の夏ごろに23人攻略可能のFDが発売されるので、そちらも踏まえて考えると
キャラもシステムも十分な量を保っていると言えるでしょう。
金銭的に本編とFDどちらも手に入れる余裕があり、なおかつ80時間↑のプレイ時間に耐えられる人なら
プレイしてみて損は無いと思います。


---------------------------------------------------------------------------------------------------------------


以下プレイ中に纏めた世界設定とその流れを一応貼っておきます。
壮大なネタバレなので未プレイの方は絶対に見ないように!






その昔、人々が魔法を使い栄えていた時代。
カイゼルという古代の魔法の王が、世界を廻る途中でココロという名の全く感情を持たない女性を見つけ、なんとか彼女を笑わせようと試みる。
カイゼルは研究の末に、感情の流れが12種のルーンによってもたらされる事を発見し、それを利用してココロに感情を与え笑わせる事に成功、
更にその研究の成果、12種のルーンによって生まれる感情を彼女の名前にちなんで「心」と名付ける。

カイゼルとココロはめでたく結ばれ二人の子供を設ける。姉のマコト(=ロボ)、そして弟のタカシ。
しかしその後、カイゼルが城を空けている隙にココロを研究材料として連れ去った研究者によってココロはその心と命を失い、
城に戻った後それに気づき絶望したカイゼルは狂気に取り憑かれ、失われたココロの心である12ルーンを取り戻そうと世界に2つの呪いをかける。
1つは世界から魔法を奪う呪い。そしてもう1つが、ルーンを探すために世界中の女性の心をプリスターという形にしてしまう呪い。
これに危機を覚えた当時の12人のマホウ少女とマコトは、協力してカイゼルを倒す事を決意する。
しかし、最後の最後でマコトはカイゼルの命を絶つ事が出来ず、封印という不完全な形な上に自らとタカシも封印される事となる。
その結果呪いは続き、更にはプリズムが世界を跋扈しココロのルーンを探し求めプリスターを襲うという状況が生まれる事となった。
ちなみにセルフィ・マリアンは当時カイゼルの封印を試みたマホウ少女の1人。長い年月が経っても友であるマコトを迎える事が出来るよう、
「マリアンへの道」マリアンロードという国を建て、その思想と血は今でもエリザベート・ジュリエッタの二人に受け継がれている。

長い年月が経ち現在から16年前。
マホウ少女継承の儀式はマホウ少女決定大会で優勝したチームと現役のマホウ少女が戦い、チームが勝った場合のみ継承を行うという形式になっていた。
しかし、ガルフォードをサモDとし、エリザベートがメンバーとして優勝した大会は儀式を行う直前に
アベルの率いるアイオーンの妨害に遭い、カイゼルの封印を僅かながらも解きかける結果となってしまう。
これに応じて11人のマホウ少女はカイゼルの再封印を敢行、しかし1人足りない不完全なメンバーでは完全に封印をする事が出来ず、
以前より増してプリズムの数と力は増え、更に代償として11人のマホウ少女は命を失う結果となってしまった。
ちなみに、その際カイゼルの一部と共にマコトとタカシが封印を解かれた。ガルフォード率いるカルテットとマホウ少女達は彼女らを救い、
その後記憶を失った姉は着ぐるみ(?)を被りロボスとしてシューティングスターとライオーンに導かれ、
まだ幼い弟はナカジマの姓を与えられ、ジュリエッタを守る騎士見習いとしてマリアンロードで育つことになる。
またその時エリザベートはカイゼルにプリスターを奪われたが、セルフィ・マリアンの血を受け継いでいる為かプリスター症候にかかる事は無かった。
それからは4年ごとに優勝したチームの中の1人が必ずマホウ少女継承儀式を行う事になり、
結果レイチェル・キサラギ・リローテッドの3人が今現在マホウ少女として世界を救う任に付いている。

そしてまた時が経ち現在。
マホウ少女決定大会に合わせ、各国でそれぞれタカシ・アモン・カイトの率いるカルテットがマホウ少女決定大会での優勝を目指していた。
大会が行われる前(ここからはパラレルワールドのような展開なので詳しい時期は分からない)、
各国を彷徨い巡り、ライオーンとシューティングスターの導きを受けて失った記憶を取り戻そうとしているロボス、
平等に取りつかれ、プリズムやプリスター、引いてはこの世界についての研究をしていたマリアンロードの神官ピリオド、
世界が誰かに捻じ曲げられている事に気づき、それを元の世界に戻そうとしたツドラのプリスター管理局長でありアイオーンの長であるアベル、
マホウ少女ネイ・レイチェルとそれを纏めるリリカルプロダクションの社長シュメール、
アベルが利用しようとしたミャンを助けようと駆けつけたアモン、ロボスに会おうとするタカシやカイトらがキンキン城で一堂に会すが、
その時ピリオドが支配したハルルの一撃によってカイゼルの封印が解かれ、カイト・アモン・ロボス・ジュリエッタを除いて皆カイゼルに取り込まれてしまう。
残ったメンバーは一度マリアンロードに戻り、記憶を取り戻したロボス=マコトとエリザベートから古代の出来事と16年前の顛末を聞く事になる。
その後モンローハートの総代ビクトリーの援助を受け再びキンキン城に突入した一行はマコトの魔法によってカイゼルのいる場所まで辿りつき、
マコトの一撃に乗じて取り込まれたメンバーを取り戻すことに成功する。
カイゼルはその後更に強力になりプリスター達を取り込もうとするが、セルフィ・マリアンを代表する過去のマホウ少女達の意思に助けられて
その場にいる12人のカルテットメンバーがマホウ少女となり、マコトと協力して今度こそカイゼルを浄化する事に成功する。

それから更に数か月の時が過ぎた。
人々が魔法を使えるようになって各国とも一時混乱したものの、ジュリエッタの世界を繋ぐという意思によって一つに纏まり始めた。
そんなある日、カイゼルを浄化した際のメンバーが偶然再びキンキン城にて集う事になる。
マコトはシューティングスター・ライオーンと共に世界を転々としているが、いつかセルフィ・マリアンの、また弟タカシのいるマリアンロードへ戻ると言う。
ランカは失ったプリスター・リュックウの事を思い浮かべて哀しむが、キンキン城を出る際空からプリスター達が降ってきた…のかも?