2ルートやって地雷と感じ、2ルートやって少し見直した。ただ主人公の思わず張り倒したくなるようなヘタれさが苦手ならば完全に地雷
この作品をプレイして、改めて主人公の大切さを感じました。
最初の2ルートというのは番長・かすがの2人だけど、主人公何してんの?って感じで。ホントに何もしない…
あれやこれやと深く悩む場面はよくあるんですが結局何も言わない、しない事が多いんですよ。
最初にやったのが番長ルート。
なんかルート入ってすぐに付き合い始めるのでビビりました。
あれ、なんか好感度UPさせるようなイベントあったっけ?…てな感じ。
思うに、「とりあえず付き合って」から問題を発生させなくても、
問題解決→好感度上がる!→付き合う、のほうが自然さの面からいってもいいんじゃないかと。
その後にまた問題を持ち上げてもいい訳だし。
なんかいきなり付き合い始めたもんだから
どうにも感情移入できず、Hシーン入ってもほとんど手動スキップ同然に。
やっぱ付き合うまでの過程って大事。
よっぽどの抜きゲーでない限りシーンだけ見せられてもしょうがない。
で、かすがルート。
これが一番評価に悩むルート。
とりあえずセリフがクサい。
そしてシリアスな状況でいきなり濡れ場が来ても萌えられないよ…
主題はやはりタブーとされる兄妹間での恋愛についてなのですが、
OHPであるように義兄妹なのに、そういう事に全く触れずに必死になって止める周りの人たち。
まぁ義兄妹でも問題っちゃ問題ですが、その話が1つも出ないまま進むことにはどうにも違和感が。
ただ、主人公視点から見れば周りの人達なにしてんのって感じですが、
改めて全体の流れ、人物個々の思いを考えてみるとなんか納得できてしまう部分があるんですよね。
詳しくは書きませんが、「周りも受け入れるには時間がかかる」ってセリフは
ああ、なるほどと思いました。
ただ、やっぱ物語としてはもっと上手い見せ方があったんじゃないかと。
そしてやはり主人公は(番町√ほどじゃないですが)何もしない。
というか主人公が序盤でうまくやってればルートまるまる消費する大きな問題にはなってなかったと思うと…
そして繭ルート。
正直ここで高評価は半ば諦めていたんですが、残りの二つのルートがそれなりに頑張ってくれました。
やはり付き合うまでの過程はおざなり。
せっかく萌える場面が多かったのに、そのせいで効果が半減。
前の2つのルートと違って突っ込み所が少ない、そして何より主人公が…仕事をしている…!?
内容自体は可もなく不可もなくですが、それでもキャラが良かったせいもあって満足な出来でした。
終盤やけに引っ張り気味だったのがちょっと気になったけど。
絵は元々かなりレベル高いのですが、ラストのCGが非常に良かったので少し感動。
最後に深美ルート。←何て読むか未だに分からない
かすがとの関係から当然予想されるシナリオを考えて、繭とどちらを「最後のお楽しみ」にしようか悩んでたんですが、
別にどっちでも大丈夫だったかな、って感じ。
基本的にこのライターはシリアスが苦手っぽい。
イチャイチャは問題ないレベルなんですが、いざ問題を作って展開させると上手く纏められなかったり、ちょっと違和感があったり。
特に終盤はちょっと尻すぼみな感じがしたかな…
あと、修の扱いはどうにかならんかったものか。
最初は存在理由もわからないキャラだったし、1部のルートでいい事言いますが、
結局いてもいなくても…って感じだったような。
他のサブキャラはいい働きをしてました。
やっぱサブキャラが出てくると流れが活性化しますね。
最終的に自分の今まで評価した作品の点数と比較したりしてこの点数に。
やっぱ主人公ですね。表面上深く考えてるフリをしてるだけみたいな事も多かったし、
ダメ主人公アレルギーの人は絶対に回避推奨。
あと展開が基本的にドロドロとした暗いもの、閉塞感漂うものが多い。
もうちょっと前向きな方向を見せてくれたらよかったんだけど…
良かったこととして一番に上がるのは日常の面白さかな。普通に声を出して笑うようなものも多かった。
あと細かい所ではエキストラのCG選択の演出が良い感じ。普通に枠とかがあるよりあんな感じのほうが好きですね。
個人的には繭のルートが一番キャラゲーとして優秀な部類なので、
OHPとかで彼女を気に入ったのならやる価値がある…かも…?