終わりよければそこそこ良し…とは思うが正直冗長な部分が多い。もっと前半の分量削って良かったのでは?
序盤の「去年の夏祭りで妹に告白されかけた」とか「妹が部屋のベッドで寝てた。残り香がその証拠だ」的なモノローグは全て主人公視点の妄想でないかと疑っていました。それさえも制作者の狙いだったのでしょうか?
主人公があまりにもキツすぎて隣部屋NTR実況のシーンでは「ざまぁみろ」って気分になりました
なのに未遂で終わってしまってガッカリしました。
あと、所々設定も受け付けませんでした。
・まず内心が漏れる演出(ゲームのテキストでは「………」となっている部分にキャラの独り言がプレイヤーにハッキリと聞こえるボイスで再生されるシーン)があるのですが、こっちにはモロ聞こえてるわけで、一昔前のラノベみたく話が全然進まないという点においてイライラしました。
恐らく、プレイヤーに妹と彼女が入れ替わっているという点を意識させる為なのでしょうが、そんな事しなくても妹のガバガバすぎる演技のせいでバレバレなので「いや主人公お前わざと聞こえないフリしてない?」と何度も思いました。
・家族をだますレベルで顔が瓜二つなのは百歩譲って許せるとしても、妹側の演技はガバガバすぎるので流石に誰か気づけよとも思いました。商店街のおっちゃんとか。
・細かい点ですが、友人とラーメン喰ってる時にパソコン持って調べ事してる大学生がエロ同人を全く知らないみたいな反応をしてたのを後々思い出し、鼻につきました。
主人公をピュア?に見せたいという意図だと思いますが、でも君、セックスではアブノーマルで激しいプレイしてるじゃんみたいな風に思ってしまいました。
・冷戦(笑)が急に終わって性格変わり過ぎな妹に家族含めて(というかむしろ両親が)何の不信感も抱かないのも「いやいやちょっと待てよ」と言いたくなるポイントでした。せめてこれまで通りの態度を続けるのであれば途中で多少ボロを出してても不審に思わないのもわかりますが…
それから、妹視点ルートが冗長すぎる。お兄ちゃん大好きなのはわかったけど同じ展開を本当に妹視点でするだけ。
妹可愛いと思うより、正直、同じ展開を2度見せられて、くどい、面倒だと思ってしまいました。
でも視点変更して彼女と入れ替わりをしていた際の行動がわかって伏線回収していく部分だけは面白かった。
逆に言えば、一度兄ルートで見たデートシーン等に関してはほぼ飛ばしても問題なさそうなので実際途中から読み飛ばしたが、ストーリーの理解に関してはこれでも問題ないと思う。
今思うと、兄視点のデートシーンすら途中でくどいと感じていたので、最初からスキップしても良かったかもしれない。
むしろこのルートは妹を愛でるものというよりも、ミツキの異常性をフックにして、次のルートへの期待値を高める踏み台のようなものだと思っておいた方が良いのでしょうか?
で、それらを乗り越えてプレイしたミツキルートですが、これが本編と言っても差し支えない出来でした。
確かに良かった…序盤に垂れた文句はどこへ?と我ながら思いました。
散々引っ張り続けた彼女の謎が明かされ、そして彼女が自問自答の末に辿り着いた答え。
それは明確に文章化される事はなく、「間違いであってほしい」と思いながらも読み進め、最後の最後で彼女の決意が明かされるシーン
この辺の盛り上がりに関しては間違いなく高評価です。
が、ミツキルートにおいてもやはり冗長な描写がくどく、序〜中盤くらいはスキップしながら読み進めました。
この面白さをどうにか序盤に持ってきてくれれば、最初のセーブデータを作ってからここまで辿りつくのに4ヶ月もかからなかったと思います
あと百合エッチは素晴らしかったのでもっと欲しかったです(小並感)