「幸福に生きよ」───前作で掲げられたこの言葉に対する、一つのアンサーとしての物語
『素晴らしき日々 〜不連続存在〜』→『終ノ空remake』→今作という流れで連続してプレイ。以前から絶対に読みたい作品と思っていたけれども、『サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む- 』が発売されるのに合わせてずっと我慢していたので、待ちに待った作品だった。
前述の2作品をプレイし終えた時は、ノベルゲームでしか再現不可能なギミックや後半につれて回収される伏線、哲学と文学をベースにした物語と世界観に度肝を抜かれたけれども、今作ではそういった突出した癖が緩めになっていた。
多くの人が称賛するように、この作品について章の構成とシナリオの良さが圧巻なのは確かめるまでもなかったと自分は感じた。それと同時に前述した2作品、特に『素晴らしき日々 〜不連続存在〜』とは切っても切り離せない物語であり、前もってプレイしておいて良かったと心の底から感じた。続編発売をきっかけに今作のプレイを考えている方には、是非『素晴らしき日々 〜不連続存在〜』を先にプレイするのをオススメしたい。
『サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む- 』に関しては続編であること以外、全ての情報をシャットダウンして購入したままなので、これからプレイ予定。自分の中にあった今作のハードルを易々と飛び越えたのと同様に、素晴らしい作品であることに期待したい。