前シリーズに比べて勢いDOWN
全体をプレイして感じたのは良作の部類だと思います。
どうしても前作のバルドスカイのシナリオの方が
おもしろいと感じてしまいました。
戦闘を3Dにして、迫力が増した点などは良かったと思います。
[シナリオ]
まずは各ルートの感想からです。
最初は咲良とケイのみ攻略可能で、
二人を攻略後にフランルートが解放されるという形式でした。
今回の作品はほとんど選択肢がありませんでした。
(ケイルート)
ケイルートでは主人公の出生等が明らかになります。
ヒロインの中では特に好きなキャラクターの一人なので、
主人公のために頑張るケイの姿を見ていて、
非常に癒されました。
(咲良ルート)
このルートでは咲良の過去や彼女の抱えているトラウマが
明らかにされます。
(フランルート)
最後に解放されるルートだけあって、
話の内容は他のものより濃い内容となっていました。
フランの出生やグッドマン中佐について語られます。
シナリオ自体もかなり良くつくられていると思いました。
ドミトリー少佐が死んでしまうのは個人的にはショックでした。
最後の展開が特に良くできていたと思います。
(ここは完全なネタばれになるので、気になった方はプレイしてみてください)
ところで、このルート最後の銃声音はなんだったんでしょうか?
結局、本編ではそれが何かを意味するのかわかりませんでしたが、
主人公とケイが二人で未来に向かって進んでいくという意味合いであると
解釈したいです。(二人にとって不幸な結末だけは勘弁してください)
ただ、すべてのルートをクリアしましたが、
かなりの数の伏線が謎のままでした。
主人公に埋め込まれた二番目のチップの謎や
それを埋め込んだウィザードはだれか?、
マレルが狙われる真の理由、
GT-ICEとは何か?
など
他ににもいくつかありますが、
いろいろありすぎて思い出せません。
これって続編あるってことでいいのですか?
個人的には成長後のフランとの
いちゃいちゃルートが見たくて仕方ありません。
[キャラクター]
どの女性キャラクターもかわいかったです。
はじめはケイがイチオシだと思っていたのですが、
フラン√をプレイしていて、
フランが主人公を意識しだしたところからの変化がとてもかわいいと感じ、
最終的にケイとフランがお気に入りとなってしまいました!!
[CG]
これまでのバルドシリーズの原画担当は菊池政治さんでしたが、
今回の作品は綱島志朗さんが担当されています。
綱島志朗さんが担当したことによって、
また新しいバルドシリーズの世界が創られたと思います。
綱島さんの描くヒロインはどれも魅了的でした。
また背景やメカデザインも素晴らしい出来だとおもいます。
[主題歌&BGM]
今回の主題歌はKOTOKOさんが担当されていました。
非常にかっこいい曲で、この作品にぴったりだと思います。
thetaさんが歌うED曲も良かったと思います。
(この曲は初回盤のサントラCDにFullで収録されています。)
今回使用されていたBGMの中にはなじみのある曲も含まれていましたが、
新曲も含まれていました。
特に戦闘時や緊縛した場面で流れる曲はプレイヤーのテンションを
高めてくれるという点で非常に素晴らしい曲だと思います。
[アクションパート]
今回から2Dから3Dになって、新しいバルドシリーズの世界が
生まれたと思います。
ただ装備できる武器数の減少イニシャライザーがなくなったのは
コンボを楽しむという点でマイナス要素だったと思います。
ただ操作も前作とは異なっており、
前作とは違う視点でアクションパートを楽しめると思います。
今後のさらなる機能充実を期待したいです。
全ルート攻略後にサバイバルモードを用意してもらえたら、
より一層やりこみ要素が増してよかったと思います。
[総評]
戦闘においてコンボのバリエーションが減ったことはマイナス要素でしたが、
3Dになったことで迫力が増したのはプラス要素だったと思います。
シナリオに関しては前作に比べたら、劣る気がします。
また、伏線の回収が不十分でした。
ただ、シナリオの出来は悪くはなかったと思います。
ルートによって評価が異なりますが、
フランルートが良く創りこまれていたと思います。