あくまで物語の序章
今回の作品の内容を一言で言ってみれば、
サブタイトルである「黄昏時の境界線」の意味と
特殊事案調査分室のメンバーが結束するまでの過程を
描いたものでした。
(シナリオ)
この作品では
なぜ昼の世界と夜の世界が学園内で現れるのかと
一連のトラブルを乗り越えて、特殊事案調査分室のメンバーが結束するまでの
過程が中心に描かれています。
雰囲気や話の流れはそれなりによかったので、個人的には満足ですが、
この作品では、全ての謎が解き明かされたわけではないので、
これの続編では、それらの伏線が明らかになることを願います。
特にこの作品では
憂緒ちゃんの知り合いである睦月の行方や
リトちゃんが魔術に関して解説しているシーンで、
主人公には魔術耐性と潜在魔力のどちらもなく、
不思議な感じがするとコメントしていましたが、
主人公には結局魔術に関するなんらかの能力を有しているのかは
まったくわからなかったですね。
プレイした感じでは
メインのシナリオは憂緒ルートです。
ほかの眠子ルートと鍔姫ルートは比較的短いです。
眠子さん好きとしては、ルートが短かったことに落胆しました。orz
もう少し長くして、主人公と眠子さんが仲睦まじくするシーンを
堪能したかった。
しかも魅力的なサブキャラクターもたくさんいたので、
FDや続編が出るなら、眠子さんとほかのキャラクターのルートが
充実することを願います。
あと、憂緒ルートで、
憂緒ちゃんと主人公の恋仲になったのかはっきりいって
よくわからなかったのと、あの流れでHシーンになってしまって本当に
よかったのだろうかと思いました。
憂緒ルートでは、最後に選択肢の選択の仕方に関する
評価が表示され、リトがコメントしてくれます。
ちなみに不適切な選択が多いと、
評価がEになり、「うしおちゃんのお説教ルーム」に
招待されます(ありがたい壁紙がもらえます)。
(Hシーン)
本編で各キャラ一シーン+追加シナリオで一シーンの
合計六シーンです。
とりあえず参考までに
(グラフィック)
今回の作品はうらびさんとぺろさんが担当されていました。
どのCGも非常によかったです。
一番好きなCGは
主人公と付き合った後の眠子さんのあわてている時のシーンですね
(音楽)
OP曲、ED曲ともにいい曲でした。
また、BGMもそのシーンにピッタリのものばかりで、良かったです。
総合点:83点/100点
(詳細)
シナリオ:60/75
グラフィック:9/10
キャラクター:5/5
音楽・音声:9/10
全体をプレイしてみて、おおむね楽しめたので、購入してよかったです。
とりあえず、この学園ができた経緯を知りたい方は
この作品の外伝小説
『A Clockwork Ley-Line 運命の廻る森』をお勧めします。