ホラー要素は少なめ。自転車創業作品を彷彿とさせる(難度はそこまで高くないですが)。
暗号などの解読がある謎解き作品よりも、本作のようなゲームシステムなどメタを駆使した気づきに焦点を当てた作品のほうが個人的には好み。
ボイスはないが、それが逆にいい味を出している(ボイスがないのにボイス音を弄れるのは最初実装ミスを疑った)。
自転車創業作品がそうだが謎解きだけではなく、シナリオが伴う作品が良い。
真エンドの至極当たり前な『蘇りの秘術なんて、ありはしない』という一文が切ない。
すべてはなかったことになり、灯野あやめが救われることはない。
極めて現実的な結論に帰着し、我々プレイヤー自身も日常へと帰っていくのだ。