本編を補完してくれるFDでした。ボリュームは少な目ですが、本編が気に入ればこちらもやった方がいいです。
本編と続けてのプレイです。
内容を要素別に見ていきます。
※点数は(得点/満点)で記載しています。総評の点数は(合計得点/満点)です。
【ゲームシステム】(5点/5点)
普通のADVです。
いくつか選択肢があり、HシーンのCGに影響するものもありましたが、ルート
分岐に使われているものはありませんでした。
【環境回り】(7点/10点)
本編とほぼ同じですが、システムボイスのオンオフを切り替える機能が追加と
なっていました。
また、おまけで立ち絵鑑賞モードが増えています。
【キャラクター/声】(12点/15点)
追加のキャラクターはなく、既存のキャラクターについても本編から印象が
変わったキャラクターはいませんでした。
【立ち絵/CG/演出】(12点/15点)
立ち絵は服装のバリエーションが増えており、どれも可愛らしい感じでした。
CGも本編と同じく色鮮やかなものが多かったため、本編のCGが好きなら
こちらも満足できると思います。
すごく細かい指摘で「これだからオタクは」と言われてしまいそうなのですが、
久遠シナリオで出てくるカトレアのCGは露地植えではなく温室か屋内で鉢植え
として欲しかったです。
【シナリオ】(27点/35点)
合計7パターンのルートがあります。
内訳はメイン4人+先生の5ルートの他、ハーレムルートが現実+電脳で2パターン
となっています。
時間軸は個別ヒロインのルートが本編から1年後、ハーレムルートが本編と
同じ時期です。
ハーレムルートはヒロイン4人とイベントを過ごす感じとなっていますが、
4人と付き合うことになったという設定ではないため、ハーレムというには
違和感があります。ただ、全員と直接的な関係を持つよりは本作に合って
いるので、特に不満要素にはなりませんでした。
メインは現実ハーレムルートのようで、このルートでのみOPが流れます。
全体としては、本編が気に入ればこちらも気に入ると思われる内容でした。
その中でも久遠ルートが一番しっくりくる感じで、幼なじみ設定は強いなぁと
改めて思いました。
【Hシーン】(7点/10点)
枠は全部で26あり、FDということで多めです。ただ、1シーン辺りの尺は
本編より短くなっているため、ボリュームは期待しないほうがいいです。
尺は短くなっていますが、ゲーム全体のボリュームも少な目であるため、
Hシーンが必要以上に入りすぎと感じました。もう少し日常イベントの配分を
増やして欲しかったです。
【OP/ED/BGM】(7点/10点)
OPが1曲とBGMが1曲(OPのバージョン違い)追加になっています。
ED曲の追加はなく、本編と同じ「seed of happiness」が使われています。
【総評】(77点/100点)
全体として本編の雰囲気をそのままに補完した感じで、まさにFDという
感じの内容でした。
ボリュームは少な目ですが、本編と続けてのプレイだったため不満は少な
かったです(日常シーンの割合は増やして欲しかったですが)。
多分出ないのだろうと思いますが、恋するココロと魔法のコトバもFDが
出てくれば、との思いを強くしました。