唐突な展開、チープな音質のBGM等欠点は多い。が、それを差し引いて余りある枕流氏の最高潮時のテキスト&キャラクターの魅力。
●総評
思い入れ的に、個人的な高感度的には殿堂入りのゲームです。軽妙なテキストと、主人公含めた登場人物の魅力が抜群でした。
●シナリオ
メインルートは今思えば無理ある展開でしたが、透が熱いし私は好きです。この頃の枕流氏の文体は背景描写も多く含めた文体です。エロゲーシナリオとしては今は珍しい文体かもしれませんが、雪を踏みしめる場面等、文章の上手さを感じました。コミカルな会話は一級品ですが、どんなシナリオでも書けるライターさんでは無いのかもしれませんね。 枕流氏がキャラ立てまで全て行ったゲームをまたプレイしてみたいものですが・・・鎖とか書かせてもしょうがないっすよー
●ビジュアル
良い絵なんですが量は少ないですね。表情変化が小さいコマで出るタイプですが、その小コマ自体の表情はよく出来てます。
●音楽
フレーズ自体は良いんですが・・・非常にチープなピコピコ音質&編曲にはゲンナリ。いや、嫌いじゃないんですが・・・ちょっと哀しい。この辺りを含めて88点つけた加点要素は殆どテキスト&キャラクターの魅力ですね。