H2O未プレイですが、このボリュームには満足です。
面白かったとは思います。
ただ不満点もあり。
まずはやみ√(アナザーとアフターアフター含めて)からやったので、
他のシナリオは蛇足にしか思えませんでした。
正直に言えばはやみアフターアフターも少し冗長だと思ったくらいです。
特にゆい√。
普通に恋愛物語として考えるならゆいや他のキャラも立ってるし文句があるわけではないのです。
しかし物語の背景を考えるならば、はやみをイジメてきた張本人が、
はやみアナザーにあるように強烈なトラウマに与えたほどのイジメをしてきたにも拘らず、
自分たちにも事情があったことであり終わった事としてその事に関して苦悩する素振りすら見せず、
いくら相手側から和解の意思と主人公の望みがあったとはいえ、
普通に友達付き合いをしてる姿と言うのがどうにも納得いきませんでした。
こんな事言うとアレですが、正直「きれいすぎる」と思います。
もちろん、絶対に不幸にならないといけないとか幸せになってはいけないとか言うつもりもありませんが。
そして同様にゆいアフターでのはやみにも違和感アリアリです。
長いことイジメられてきた相手の恋愛(恋敵風味)を応援しますか、フツウ?
その意味ではやみアナザーは(幾分トンデモ展開ではありますが)秀逸だと思うのです。
状況は違えど終わった事で済ませるのではなく、起こしてしまったことはそれを事実として
真摯に受け止めて過去に向き合うひなた(ほたる)の姿勢というのが、
悔い改めようとする正しいの「人間」の姿ではないかと考えます。
なので自分のゆいに対する評価は大変低く、√ごとの評価も
はやみ>>(越えられない壁)>>はまじ・雪路>ひなた>>(越えられない壁)>>ゆい
となります。
他にこまかな不満点として、アフター・アナザーごとで異なる一人称とキャラの呼び方とか、
アフター・アナザーで主人公の性格が後退していたりとか、
まさしく複数ライターの弊害でしょうが、多少気分が台無しになりました。
以上、個人的な不満点でした。
しかし総じてテキストは良質であると思いますし、グラフィックはこの上なく綺麗です。
それに加えてボリュームも大だったことを考えれば、
H2O未プレイの人間としては良作でありました。