凡作。
大金持ちである父親が危篤となり、後を継がされることになった主人公。
屋敷に呼ばれた先に待っていたのは、メイド姿の花嫁候補。
結婚相手を決める為、主人公は二週間の間、彼女達を教育することになる……。
というメイド特化のヌキゲ。
幼馴染であり素直な少女、華原七海。
外見にも言動にも幼さの残る、祐天寺美羽。
反抗的な態度を隠そうとしない、喜多見香帆。
主人公の父親に任された仕事を淡々とこなす、早瀬信乃。
メイドは以上の四人。
シナリオは、なくもない、という程度の内容。
最後に無理にエッチシーンを挿入して、
読了感を悪くしているエンディングがいくつかあったのはちょっと残念。
分岐はかなり分かりやすい部類なので、コンプは容易だろう。
エッチシーンは……。
シチュエーションは、悪くない。数もそれなりに多く、バリエーションも多岐。
……が、 CG が微妙。
立ち絵からしてそうなのだが、原画があまり安定していない。
同じキャラかと言われると首を傾げたくなる CG 多数。
後、精液や破瓜の血の描き方も酷い。
パッケージ裏に「処女表現強化!」とあり、セールスポイントらしいのだが、流石にやり過ぎだろう。
BGM は、どうにも聞いていて不安定になる曲が多かった。
好みの範疇かも知れないが……あまり長時間は聞くに堪えない。
ゲーム開始時に流れる OP ムービーは、お世辞にもいい出来とは言い難い。
作中のボイスを歌にかぶせて流す演出は、果たして必要なのか。
不満点ばかりをあげつらうかたちになってしまったが、
地雷と評すほど悪かったというわけでもない。
強いて挙げるほど出来の良い点はないというだけで、平凡にまとまった作品ではあった。
凡作。
これが、この作品を一言で評するならば個人的にもっとも適していると感じる言葉である。