調教 SLG としてはちょっとイヤらしい仕様ではあるが、難易度はそこまで高くない。ヒント機能も充実。世界観も凝っており、絵が気に入ったなら買う価値はあるだろうと言える一作。
調教シミュレーションとしてはちょっとイヤらしい仕様かなと。
というのも、同時攻略がほぼできないようになっている。
ハッピーエンドを目指そうとすると、「愛情」の他に「気品」がないとフラグとなるイベントが発生しない為、調教をろくに進めることができない。
また、そのヒロインと毎日会うことも条件の一つなので、ヒロイン同士の同時攻略はそもそも最初から不可になっている。
個別バッドエンドも、要求されるステータスがやや高めで、集中して調教しなくては厳しいと思われる。
体力や精神力は、放置してもほとんど回復せず、減ってしまったときは調教を選んで休憩コマンドを重ねるしかないのも苦しい。
逆に、一人に集中して逢瀬を重ねればいい／調教すればいいと分かっていれば、難易度は決して高くない。
ヒントを見ることができる仕様もあるし、一度クリアすると「ノエルの部屋」というヒロインのステータスを自由にいじることのできる機能も解禁される。
……ただし、易しいのはエンディングコンプの話。
回想コンプは、自分が調教 SLG に慣れていないせいもあるだろうが、非常に難しい。
調教コマンドの発生条件とはまた別に、イベントの発生条件があるのである。
（例えば、朱鷺の奉仕・フェラ 2 はアナルを開発しないとイベントが発生しない様子。また、アナルを開発しても調教が進み過ぎていると発生しないっぽい？）
Give up 、お手上げです。
ちなみに、 4th でイベントが発生すると、 3rd の数値変化が重複するバグ（仕様？）がある模様。
例えば、 （任意）→（任意）→媚薬→正常位 を実行した際、正常位でイベントが発生すると、 （任意）→（任意）→媚薬→媚薬→正常位 と同じ数値変化が起こる（画面に表示される合計の欄には反映されないが、ステータスの方はちゃんと変化している）。
後半、休憩を重ねて強引に調教を進めたりできるので、計画的に使うと便利かも。
3rd でも同じ現象が発生して 2nd が重複することがあったが、確実に発生する 4th と異なりこちらは詳細不明。
一部のサブキャラのエッチシーンはスロットで勝たないと見ることができない。
目押しは簡単にできるが、目押しの苦手な人は注意かも。
一応、バイトでコインを稼げば WILD （どの絵柄にもなる）をリールに追加することはできるが……。
やはりこのゲームで一番評価したいのは、凝った世界観とストーリーだろう。
ネタバレを避けると多くは言及できないが、白の国と青の国の対立から、伝承者と代行者の由来まで、うまくまとまっていたと思う。
真ヒロインは正直意外だった……あの人達が重要な立ち位置なのも意外だった……。
上述の通り、シナリオ重視のハッピーエンドは調教と完全に分かれてしまっているのが、残念といえば残念だろうか。調教する理由も、結局よく分からないままだった気がするし……。
調教画面や街の移動画面でセーブできない仕様はちょっと不便だった。
日の始めにセーブし忘れてしまった場合、調教を選択した直後に出るノエルの一言でセーブすれば、ヒロイン選択画面からキャンセルを押して、調教か散策かから選び直すことができる。あのノエルの一言は、技術的にセーブできないのを緩和する為に入れてくれたのかも……と邪推したり。
あと、贅沢を言うと、一部の声優さんがちょっと棒読みで気になった……。
総評。調教 SLG としては、難し過ぎず、普通にエロくて良し。
世界観とストーリーも意外と凝っていて良し。
些か古い作品だけに不満なところもあるが、絵が気に入ったなら入手する価値のある作品でしょう。