でぼらしさのある良ゲーで面白かったのだが、エロの数の少なさにだけは閉口。
でぼ製になってからは一番面白かったかも。
●シナリオ
300 年以上の歴史を持つヴァンダル王国を舞台にした戦記モノ。
いくつもの人種が登場し、地図もなく地名が飛び交うので、些か分かりにくい場面もあるが、話を追うにはさほど問題には感じなかった。
でぼ (ego) らしい明るいノリで進みながらも、戦記らしく重い場面も少なくなく、とても楽しませてもらった。
クライマックスからエンディングはもう少し丁寧に描いて欲しかっただろうか。
その後の王国の体制や、生き残った人物達が気になるのに、軽く流されただけだったのは不満を覚えた。
主人公であるケネス・ミラーに、これといった目的意識がないまま話が進んでいくのは、ちょっとひっかかった。
どっちかというとレイチェルが主人公してたかも。
彼女は予想していたよりもずっと可愛くて活躍するキャラだったので良かった。
逆に、ケイティは発売前以上に心証悪くなった。この一文をレビューに入れたくなるくらい。
●ゲームシステム
軍勢に命令を与えるリアルタイムシミュレーション。
今作は、目標陣地の制圧よりも、敵ユニットを殲滅するミッションの方が圧倒的に多い。
ここのメーカーの RTS は取れる戦略の幅が非常に狭く、ゲームとしての幅は相変わらずあんまり感じなかった。
それでも、理不尽な増援ばかりで半ば覚えゲーと化していたトキノ戦華に比べれば、ストレスフリーにはなっておりなかなか楽しむことができた。
育成パートのシステムは悪くないが、
損害が大きい→徴兵に行動数を割かざるをえない→能力を上げられない→損害が (ry
ということが起き得るので、部下の回復だけは別リソースが欲しかったかも知れない。
一度エンディングを迎えれば、戦闘をスキップできるようになる機能がつく。
トキノ戦華は周回の途中で力尽きた自分としては、やっとつけてくれたかという、ありがたい機能。
●エロ
メイン 5 枠、その他 5 枠の計 10 シーン。
……馬鹿にしてるんでしょうか?
サブキャラ×モブ男の純愛 H って誰得やねん。
そんなリソースがあるならメインヒロインの H を増やせ、メインヒロインの。
後、特に展開上の見せ場でもない取ってつけたようなヒロイン達の一枚絵(剣に乗るサラ、戦場で倒れるルカ、木の上から狙撃するブレンダとクリス、等)。
そんなリソースもエロに割け、エロに。
村娘の陵辱シーンは(前後の流れも含めて)良かった。
ぶっちゃけ、でぼだからこういうシーンは期待してなかったのだけれど。
ということで、質は悪くなかったので、数も最低限下さい。
村娘陵辱みたいなシーンをもっと増やせとは言わないから、せめてメインヒロインの H だけでも数を。
あ、いや、村娘陵辱みたいなシーンも増やしてくれるなら欲しいです。
●総評
及第点。でぼになってからは道中記以来の当たりという印象。
でもエロの少なさは許せない。
フォークロアのシナリオのクオリティと、神楽のエロのクオリティを併せ持った作品がリリースされる日は来るのか。
頑張れでぼの巣製作所、負けるなでぼの巣製作所、来年の新作はどっちだ。
●その他
し、知っているのか、ブレンダ!