新規シーンはエロシーンとの差し替えのみで、特に必見というほどのものもなし。ただ、移植としては問題ない出来なので、最果てのイマをポータブルしたいのであれば買って損はないか。長文感想は PC 版との細かな差異など。
新規CG、新規シーンは、エロシーンとの差し替えのみ。
忍とヒロイン、二人の日常の一コマが描かれる。
特にファンだからといって見た方がいいという内容でもない感じ。
あずさなどは、 PC 版におけるエロシーン中の独白が、切り貼りされたように新規シーンに差し込まれており、何か違和感。エロゲーにおいてエロシーンがいかに特別性を持っているかについて考えさせられる。
ただし千鳥は、声優さんが引退した為だろう、ボイスを流用できる範疇の改変に留まっている(灰野に襲われるシーンとか、全年齢版なのに人前でプレイできないのだが)。
フルボイス版でエロが追加されたイマ、ジーン、シャーリーにもちゃんと差し替えシーンあり。
その他はほぼ修正ナシ。下ネタ等もそのまま。
誤字脱字は、むしろ移植の際のスクリプトミスが増えた。
倫理(ろんり)などの録り直しもナシ。
ただ、「笛子とのデート―A」にて、 PC 版ではバイブを入れていたカップルが、首輪プレイに変更されているのを発見。
他にも過度なエロネタは修正されてる箇所もあるかも……? 直後の駅弁はそのままなのに基準が分からん。
葉子の声優さんだけは、キャラを忘れてしまったのか、新規シーンの声に違和感を覚えた。
PSP の画面比に合わせ、画面は上下がやや切れた状態で表示される(スクロールさせて見ることは可能)。
ほとんど問題には感じなかったが、セクシー禁忌映画のハートマークが下寄りでバランスが悪かったり(下の方が大きく切られる為)、墓参りのスチルで肝心の墓が見えなかったり、稀に気になる箇所はあった。
ちなみに、葉子のはいてないスチルなどは一切修正ナシ。ますます基準が分からん。
アルバム( CG 観賞)は、フルボイス版のショートコントそのまま搭載。
新規 CG には、新しいショートコントが収録されている(千鳥の新規 CG では、他のヒロイン達がショートコントをしている)。
最後の差分で決定ボタンを押すと、最初の差分ではなく、一覧の方に戻る仕様となった為に、沙也加の屈伸運動はできなくなった(
また、アルバムでは CG に簡単なタイトルが表示されるが、チェ棋の CG にチェスというタイトルがついていたり、そもそも内部用の指定をそのまま貼り付けたのではと思ってしまうような、適当感溢れるものになっているのは残念。
PC 版では、風や炎など、画面効果と並列してゲームが進行していた場面の多くが、 PSP の制限か、短いムービー後、静止画の背景で再開、という演出に変更された。
また、それらを含む一部の画面効果では、 BGM が切れて再生され直すようになった。画面効果が連続する場面などでは、やや違和感を覚えるかも知れない。
リンクが表示されるとクイックセーブされる機能が追加。
つい連打してしまっても安心の仕様に。(設定で切ることも可能)
思いついた、気づいた相違点は以上だろうか。
アルバムだけは問題だったかと思うが、移植としては合格と言っていいだろう。
既プレイであれば殊更に PSP 版を買う必要はない内容に留まってしまってはいるものの、携帯機で最果てのイマを遊べるという一点に魅力を感じるならば、買っても決して損はしない出来であった。
勿論、最果てのイマを買いたい未成年にもオススメできる移植作である。