バカゲーと聞いてときめくものがあるならば、やって損はない一本。
校則違反者には性的な罰を与えるという、傍から見れば馬鹿々々しいことこの上ない話を、
登場人物たちが大真面目にヤッたりヤらなかったりする、バカゲー。
前作をプレイ済みであるなら、あの雰囲気そのままだと言えば、分かり易いだろう。
個別ルートに分岐して以降の超展開も健在で、しかしそんな超展開も許して楽しめてしまうのは、
最初の「校則違反者には性的な罰を」という設定からして、
プレイヤーにしっかり話についてきてもらおう、という気を感じさせないからであろう。
ただ、パッケージにもある、教頭を打倒するのか、教頭と共闘するのか。
これは、個別ルートのヒロインによって主人公が選ぶことになるのだが、
贅沢を言えば、プレイヤーが選択肢を選び、それによって展開が分岐する形にして欲しかった。
個別ルートの分岐条件も分かり易くなっており、
プレイヤーの介在が減ったと感じてしまうことに個人的に一抹の寂しさを覚えないでもないが、
一応、ヌキゲであることを考えれば、これは改善と言えるか。
エロは良し。
メインヒロインは勿論、サブヒロイン、モブキャラにもシーンが用意されており、数は十分。
シチュエーションも、学園という舞台や、罰という設定を生かせており、それなりに多様に用意されている。
校則違反の罰のはずなのに主人公が性欲に負けてしまっているというシーンが散見されないでもないが、
まぁそこをあまり真面目にツッコむのも些か野暮というものか。
ボイスは、やや音量の小さいキャラがいたりと、バラつきがある。
幸い、個別に設定することが出来るので、気になるようなら調整を。
特定のシーンではアニメーションが流れるが、いろいろと残念な出来。
こちらも設定可能なので、一度は見ておかねば気が済まない人以外は、オフ推奨。
マップ選択画面や校則選択画面ではセーブできない仕様になっており、
そんなところまで前作と同じ仕様にしなくていいよ……と思ってプレイしていたのだが、
これはパッチで修正されている模様。
というわけで、
バカな超展開を真面目に読みたいような層に是非オススメの作品である。
絵が気に入ったなら、ただのヌキゲーとして手を出すのも悪くはないだろう。
ちなみに、前作との繋がりは(おそらく)全くないので、 2 からプレイしても無問題である。