10年越しに最終章を理解できた気がするけどやはり結末が好みじゃない
当時原作を予約してプレイしたりその後のVITA版をプレイした時の感想としては最終章以外は名作で最終章はライターが変わったのかと思ったほど合わなかった
最終章以外はヒロインと交流しながら風呂敷を広げつつ主人公が活躍するアニメの人気作のような構成なのだが、最終章は後半からパッと見主人公がウジウジ悩んでヒロインが苦しむ様が描かれ結末ありきのストーリーが展開されているようにしか見えなかった
この最終章の別物感が納得できず拒否反応が出てしまっていた
あの結末はありがちな結末にしたくない制作側のこだわりは感じたが納得できなかった
今回評価が高い作品なのは知っていたのでできるだけ制作側の表現したいものを理解したくて改めて通しでプレイ
最終章のストーリー自体は従来に比べれば違和感なくプレイできたがやはり結末が好みではないという結論に落ち着いた
ベストでもグッドでもなくかといって明確なバッドエンドでもないのがここまで残酷なのかと
わずかな救いのみが残された主人公はあの結末からどうやって生きていくのか
死後に救いはあるのか
結末が最終章以外のアニメ作品的構成と違い過ぎる
とにかくあの麦畑の一枚絵が悪い意味で心を抉る
ただ最終章のストーリーの意図がずっと理解できず今回クリア後に数日考えて思い至った結論としては人気アニメによく見られるような王道作品へのアンチテーゼ的なものが含まれていて最終章以外は主人公がヒロインに理不尽と戦わせて最終章で主人公が理不尽と向き合い戦う決意をする作品なのだろう
エンディングでありがちなご都合展開にせず主人公に理不尽な結末をたたきつけて戦う決意をする様を見せることでプレイヤーへのエールにもなっているのかもしれない
しかしやはりご都合主義は麻薬だと言われても最終章以外のストーリーは王道的なストーリー展開なのだから生きていてほしかった
主人公にとっては地獄であり後味も悪い
麻薬的ハッピーエンドが好みの身としては最終章のストーリー展開の違和感も際立ち満点はつけられない