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HARIBOさんのジュエリー・ナイツ・アルカディア -The ends of the world-の長文感想

ユーザー
HARIBO
ゲーム
ジュエリー・ナイツ・アルカディア -The ends of the world-
ブランド
きゃべつそふと
得点
83
参照数
316

一言コメント

バトルシーンのくどさ、CG効果音など素材の少なさからなる迫力不足は残るが、一場面の尺が短いため前作より不満は少ない。 メインシナリオは13時間ぐらい、ダレるところは少なく面白かった。ただメモリアル回収のために延々スキップは辛かった。選択肢までスキップ実装してください。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

※シナリオ等の感想を書いていたのですがデータを失いました。書き直すのが面倒くさすぎるので、唯一生き残ったエロシーンについての感想のみ投稿します。





・エロシーンについて



冬茜トム氏の作品は叙述トリックだとか設定が評価されており、実際面白いと思う。
しかしエロシーンもなかなかどうして面白いのだ。
各キャラごとに特色を出したシーン構成はそれぞれに新たな魅力を付与している。人によっては好きなキャラに自分の好むシチュエーションが割り振られていないことに残念感を覚えるかもしれないが、個人的には見事の一言。
ただ追加ヒロインのシーンはテコキ、騎乗位と同じ流れが続くのは少し残念だ。

具体的な感想はキャラごとに書くとして、全般を通して印象的なところとして、ワードチョイスが秀逸。


「だぶついたあの布地の下に、これほど凶悪なメスの肢体を秘めていたと思うと……」

「毎日毎日、この凶悪なボディと暮らしていて、今も金玉がぐつぐつ煮えたぎっている気分だ」


こんなの笑うしかない。

このあたりはソーマの性格が変わりすぎているという意見も目にするし実際変わっている。エロシーンだけ別ライターが書いていると言われても納得するレベルだ。
ただ、真面目に目標に邁進しているときと性的なことを考えているときは思考が別なのだということではないだろうか。
少なくともエロシーンの良さはこのむっつりソーマくんでなければ表現できないものだった。

本編では良いところを他キャラに持っていかれることが多かったソーマが、真に輝くシナリオがこのメモリアルなのかもしれない。エロは本能だ。

見事にソーマの意志(エロ)は輝いていた。




◯ミリア・メーレンドルフ



「確かに背丈はチンチクリンだが、それ以外の肢体は限りなくフェミニンなのがミリアだ」

地の文から引用。
よく分かっている。低身長キャラを採用するとき、貧乳だったりケツを小さくデザインしたりということがよくある。いわゆるステレオタイプなロリ像である。
反面、ミリアは全体的に肉付きが良く、胸もありケツもある、実に女性的な体つきなのだ。良い、本当に良い。足りないのは身長だけだが、それは欠点にはならない。むしろ伸びなくて良い、個人的にはこのままのミリアでいて欲しいがそれは叶わないのだろうな、未来を見る感じだと。うーん悲しい。

さて、シーンについて。

まず1シーン目、テコキからの騎乗位。
シチュエーションと展開は強引、非常に拙速だが置いておこう。

このシーンで気に入っているのは、挿入後のソーマのセリフ。

「……ちょっと重い」

いや、普通言わないだろう、いくら重くても。
しかもミリアがいい女になりたいんだ、といじらしい発言をした後の一言である。うーん、ひどい。

ノンデリな発言なのだが、逆にこれが気安い親密さを感じさせてエロい。
私の持論になるが、ヒロインとの最初のエロシーンは大切なものと認めたうえで、極端に神聖視する必要は無いと思うのだ。
冗談を言い合ったり、少しディスったりディスられたり、そんなほのかな「日常」があるからこそエロの価値は相対的に高まる。ミリアとのシーンではこれが感じられて満足だった。

加えてシーンが終わった後のハミハミの「終わった?」は実に良いツッコミ。ちょっと気安い、でも良かったね、みたいなやきもきした雰囲気に、羞恥を感じさせる一幕だった。


2シーン目。
ここはパイズリシーンが見どころ。よくよく考えてみるとジュエハジュエナ通して巨乳はいなかったように記憶している。その中で相対的に胸が大きなミリアがそれを強みとして戦うのは道理だ。それでいて弱みをフォローする材料としての側面を持っているのもいい。

「でも良かった。あたし、同年代の女子と比べたらチンチクリンだろ?コーフンしてくれなかったらショックだからよ」

いじらしくて最高。
貧乳でもパイズリはできるが、やはり巨乳がやってこそのプレイ、王道はやはり良い。




◯ベルカ・トリアーデ



ジュエハでの印象は「フェラが嫌いな、精液を吐き出す女」である。
一見尽くしそうな外見からのそれはなかなか衝撃的で、差別化の面でうまいなぁと思わせてくれたものだ。

さて、本作では潔癖症のような性格は引き続き健在なのだが、それが徐々に流され崩れていく様子が可愛らしい。

まず鍛練後のセックスについて。
ベルカの言う汗をかいているから嫌だ、という理由はもっともである。しかしこちらにしてみればご褒美なのだから譲りたくはないだろう。ジュエハ時点ではなんだかんだこういうベルカの主張を曲げられていなかったわけだが、本作ではソーマの謎の積極性により押し込まれている。
そしてなし崩しにうなじの匂いを嗅いだ際のソーマのセリフがこれ。

「すぅっ………………あ~~~、最高…………♪」

ここね、とても笑えたんですよ、音符付けないでいただきたい、HUNTER×HUNTERのヒソカかと思った。

そして「ーー我慢できない、入れるね、ベルカ」の一言と共に挿入。

不衛生な状態のセックスを拒んできたベルカを勢いと適当な言い訳で落とした、ジュエハではなし得なかった瞬間である。

そしてやはりフェラシーン。
普段はお願いしても嫌がる行為をベルカ側から自発的に行うという展開はこの二人にとって相当に価値のあるものだ。
そして精液を飲んでくれたベルカを見たソーマの一言がこれ。

「あのベルカが!」
「僕の精液を!」

いや、完全に同意なんだけど笑っちゃうよ、このテンション。
ジュエハで衝撃的だった精液ペッ!からのこれには拍手喝采。エロゲーで多くのヒロインが当たり前に行うごっくんの価値を再認識させる妙手だった。




◯ルビイ



彼女についてはまず不満点から。

彼シャツである。ルビイが着てくれたそれは十分に可愛かった。当然そのままシーンに移行すると思うだろう。私はどこかであるだろう、あるに決まっていると思っていた。

結論、まさかの彼シャツセックスシーンなし!!
タイトル画面に戻されたとき意味が分からなかった。何のためにこのCG入れたの?CS版でよくあるエロ差し替え用イベントじゃないんだ、ちくしょう。あれは酷いよ、本当に。


気持ちを切り替えて、エロ、一回目のシーンについて。
勉強するルビイを後ろからソーマが挿入するシーン、ルビイは当初感じないというものだ。
援助交際モノでたまにあるシチュエーションであり、ライトメスガキ要素を持つルビイとの親和性は無くはない。
だが、金銭の関係性でないセックスでこれは少し寂しいなぁ、と思っていた。
まぁ最終的にソーマが攻めを変えて二人で気持ち良くなりめでたしめでたし、良かったね……なのだが、ヘコヘコと腰をふるソーマの情けなさに良くわからない興奮を覚えていたのが不思議で。うん、これはこれで悪くないかもしれない。




◯アリアンナ



ベルカと対照的にエロに前向きである。
前作でも娼婦に習ってきたと言って、フリギアで一般的ではないフェラを自分から持ちかけてきた。

そんな彼女は当然本作でも積極的。膣トレを頑張る描写もあり、実にエロいアリアンナちゃんだった。
反面セックスへの温度差のようなものが顕著に出て、ソーマに袖にされる場面もままあった。

「慰めえっち……ね?」
というアリアンナのお誘いに

「また今度にしよう、夜も遅いし」
はなかなか鬼畜。他ルートでのエロソーマはどこにいったんだ。

まぁ尺の都合上サクッと時間が過ぎてエロシーンにいくわけだが、個人的にはもっと焦らして捨て犬のように不安がるアリアンナが見たかったかな。

シーン内容で思うところは、自分から誘うわりには相手に任せるような、意外に受け身なセックスだなということ。
例えば性欲旺盛な彼女がひたすらに搾り取るようなシーンがあってもいいのではと思うのだが、このギャップが魅力ともいえるので難しい塩梅。




◯メア・アシュリーペッカー



エロへの消極的姿勢が目立つ。
発情期ではない猫を元ネタにしているのであれば忠実かもしれないが、それなら発情期バージョンの性欲に狂ったエロ猫アシュリーペッカーバージョンも入れてくれないと釣り合いがとれない。目の中ハートにしろとは言わないが、膨らませた性欲フラストレーションを全解放させる一手があっても良いだろう。

これではヤリたいヤリたいの頭チンポ野郎ソーマ君が可愛そうだ、まぁそれはそれで悪くはないのだが。

彼女のシーンで印象的なのは最初の義務フェラ。身体拘束からの強制射精にわずかな嗜虐心を感じさせるところや、わずかに見える八重歯がたまらない。
ただ、ソーマが2発そこらで性欲を無くしてしまったのが惜しい。金玉煮えたぎってるんじゃないのか、何発抜いても衰えない陰茎で本番までなだれ込んでアシュリーペッカーを分からせてやってほしかった。

あと「ん~、しょうがないニャ~」が可愛い。



◯カーラ・S・クィンバーン



ストレートヘアのカーラは可愛い。しかし最初から最後までストレートはなんだか寂しく思える。ツインの頃にはそれでしか出せない魅力があったので、できたらツインとストレートを選択できると嬉しい。

選択肢と言えば、最初のフェラシーンの際に選択肢を間違えるとタイトルに戻るのは面白かった。
ただフェラオンリーで2シーンのうちワンシーンを消費してしまったのは残念だ。




◯キャロライナ・マクラクラン


シーン一回目、足コキはマスターという上位者の立ち位置を持つ彼女の属性と親和性が高い。加えて肉体的にロリよりの体型だからこそのギャップもあってさらに良い。
個人的には足コキは好みのシチュエーションではないが、まぁシーン自体は良いものだったと思う。

ただもったいないのは、キャロちゃんモードのエロシーンが無いこと。せっかく異なる魅力を出せる要素があるのに、これを用いてくれなかったことは本当に悔しい。キャロちゃんのたどたどしいフェラやイラマチオが欲しい。
またキャロちゃんと言えば眼鏡だ。眼鏡属性を好むユーザーに与える影響も大きいものだと思う。




◯ルクリナ・ドラゴネッティ


何でエロないの。

ガオガオとか言ってさ、絶対あえぎ声ガオガオじゃん。もしくは気持ち良くなっちゃってガオガオ忘れちゃうとかさ、そういうの期待してたんですよ、私は。
分身能力だってセックスに使わないってあり得ないでしょ、たくさん産み出しちゃった……みたいな本編の終わり方なら100Pとかできる。
今日はどのルクリナちゃんとしようか、みたいなのもできる。ルクリナ同士の嫉妬もいける。

尻尾は実にトカゲっぽくてそそるし、ツバメ亭のウェイトレス格好も合わさってたまらない外見をしているのにエロシーンなしというこの仕打ち、悔しい。がお…。




◯イルザ・オーウェン・グウィン


彼女は今、というよりも少女時代のおじさまとのプレイを詳しく描写願いたい。
そんなところ汚いわ、というそんなところがどこなのか、具体的に。

またエロではないが二人の吸血シーンも見たい。
いろいろと歪な関係性ではあるが、イルザはおじさまがいなければ恐らく死んでいただろう。最終的にはグルーミング、搾取、調教の関係性に移行しているが、穿ってみれば共依存の関係も否定できない。
吸血という体液の交換はそれを実にうまく表現する行為なのだ。二人でひとつ、みたいな。

人の姿のおじさまとのプレイも、豚になったおじさまとのプレイもどちらも見たいものだ。