あざと可愛い、小悪魔的後輩彼女と過ごす短編。後輩とのかけあいは心地よく、良い関係性。惜しむらくはやはり短いところ、もう少し尺があればもっと深く描写できたのではないだろうか。もったいない。
基本的にヒロインと部室でまったりとした時間を過ごす展開。
他の場所もなくはないですが単発のイベント時に使用されるだけなので、ほぼ部室オンリー。そしてほぼ全て隣にヒロインがいる。なるほど確かに「となりに彼女のいる幸せ」です。
エピソードがぶつ切りで収録されている都合上、時間間隔というか連続性には乏しいですが短い尺の中にいくつもの展開を詰め込むためのアイデアなのかもしれないですね。
知彩自身は小悪魔的な言動など要所抑えていて良い後輩感出てます。
外見も幼めな顔立ちなのに豊満なボディ、わがまま成分強めなグラマラス系後輩で非常に良いです。
気安い関係性は少し無遠慮な後輩と寛容な先輩ならではでありいい関係性でした。
まったりとした雰囲気で少しづつ距離を縮めていく展開も良好。
〇特に良かった点
評価できることは双方の呼称がほとんど変化しないこと。
エロゲではとりあえず付き合うことになったら呼び方が変わるパターンが非常に多いと感じます。先輩後輩関係もその例にもれず。
「田中太郎」であれば「田中先輩」から「太郎先輩」のように。「太郎さん」もあるかもしれませんね。
「山田花子」であれば「山田」から「花子」でしょうか。
登場人物が複数いて呼び方が変わったことに周りが気がついて冷やかされるとかが入れたいのならまだわかるのです。
その他ストーリーにそうすべき理由があるならそれも良いでしょう。
しかしそうでない場合にも軽々しく呼称の変更をするケースを見ると悔しくなるのです。
せっかくの先輩後輩関係なのですから、その武器をそんなに軽々しく捨てなくても良いのではないかと。
何も呼称を変えなくても関係性の変化は描けるのですし、変えないからこそ描けることもあるのです。
さて、本作はヒロインから主人公を呼ぶときは「先輩」で統一されており交際がスタートしてもそれは変わらないです。
主人公からヒロインへの呼称も「芹沢」。後半のエロシーンと少しで「知彩」呼びが入るのは意図してのことか分かりませんが…
これは良かった。もうただ単に私の好みの問題ですが。
偶然かもしれないです、短い尺だからそこまで書かなかったのかもしれないです。でも先輩呼びっていいなと、後輩モノっていいなと再確認させてくれたのは確かでした。
〇不満点を少々
エロシーンの数は良いのですが、尺が短すぎますね。短いクリック数でシーン終わっちゃいますので。
ロープラでヒロイン1人ということは普通はそのヒロインに魅力を感じるからプレイするのですよね、であればエロシーンもそれなりに力を入れてほしいです。せっかくの見せ場なのですから。
あと私服とか水着とか…ダサくないです?
花柄のデザインとかちょっと若々しさが無いというか…人様の美的センスに口を出せる人間ではないですが、私の好みからは外れてしまいました。