お嬢様成(性)長物語。
お嬢様学校に赴任した主人公が、少女たちの成長を促したり騒動に巻き込まれたりと、すったもんだするお話し。
本校、分校、両ルートのボリュームはほぼ同じ(本校24H、分校26H)。
点数の85は本校ルートのみのもの。
以前、本校の3ルートをコンプした後に分校ルートをやり始めたものの、楽しめた本校ルートと比べあまりにもつまらなく苦痛に感じたので途中で放棄。
あれから数年が経ち本校ルートの記憶が薄れたので、本校、分校を比較しないように意識しながら、分校ルートを再トライし(続けて本校も再プレイ)、最近やっとフルコンプしました。
結論から言うと、本校ルートと比較しなくても、たいくつなテキスト、グダグダで失笑物の茶番シナリオ、空気な主人公、と、駄目要素の三拍子が揃っていたので、分校ルート単独としても厳しかったかも。
何度寝落ちしたことか。
ということで、分校ルートにやる価値があるかどうかは置いといて、今からプレイする人は、得点的に50～60点クラスの分校ルートを先にサックリと片付けてから、本校ルートのプレイを推奨します。
↓ 本校ルートについて少し。
周りの環境が先に変化し、ヒロインはそれに従ってただ流されてるだけのようにも感じる分校ルートに対し、本校ルートの女の子たちは、主人公と関わったことにより先にゆっくりと自分が変化していき、それから自分の境遇や周りの環境を能動的に変えようとする成長物語になるので話しとして面白く、とにかくサブを含めて登場キャラの魅力が高いように感じた。
出来ることならこの世界観で他のキャラの話しも見たかった。
特にみやびルートからの分岐で、リーダルートや三嶋ルートが無いのはどうかしてると思う。
魅力的な女性陣の一方で、時折リーダ級の強烈なビンタを往復で食らわせたくなる主人公のヘタレ具合には辟易。
特にラスト近辺が酷かった梓乃ルートを先にやると、みやび、殿子ルートでの主人公の態度や行動にどこか薄っぺらさを感じたり、気色悪さを覚えて楽しめない恐れがあるので、ゲーム全体の締りが悪くなるかもしれないけれど、梓乃ルートを最後に持ってくると良いかも。