触手の殿堂。ファンタジー物の変態調教ゲー。
戦に敗れて戦犯としてボロ雑巾のように扱われた主人公が、敵国に復讐しつつ、一目惚れした敵の女騎士フレイを快楽調教で落とすといったお話し。
メーカーの過去作に比べるとシナリオのボリュームが増し、且つ特に導入シーンが熱くもあり鬱でもあり、単純な抜きゲーレベルのシナリオを軽く越えて良く出来ていると思う。
また、主人公を含めたメイン級のキャラ陣が生き生きとして魅力的なのは勿論のこと、単なる犯られ役、殺られ役等のチョイ役にもいちいちドラマがあったり、四季の移り変わりをさり気なくテキストで表現していたりするので、シナリオと合わせてあっという間に世界観に引き込まれました。
調教については少し珍しく、すぐにヒロインが快楽堕ちして、1つ1つのHシーンに全力投球な数多くの王道的な調教抜きゲー(BISHOP、ルネ、シルキーズ、LiLiTH系等)とは違い、序盤のHと終盤のHでヒロインの感じ方や心理に差を付け、徐々にヒロインが快楽にハマり心も落ちていく、といった堕ちる過程を楽しむタイプになると思う。
段階としては、快楽を植えつける→(焦らしプレイ)→(新たな性癖を目覚めさせる)→快楽堕ち→心落ち、となり、H時、非H時のフレイの心の中の本音を覗けるので、徐々に心が変化していく過程をニヤニヤと眺めることが出来る。
個人的には、落とした時の盛り上がりは前作を越えなかったものの、堕ちる過程で見せるフレイの変化がエロく、またそれ以上に萌えたのでそこは帳消し。
例えば、陵辱に曝されるだけだったフレイが、受けから一転、攻める喜びという眠っていた性癖を目覚めさせ、時には主人公を手玉に取る性技を発揮したり、オークションで売り飛ばされそうになれば、今まで認めなかった主人公に対して、捨てられた子犬のような態度を見せたりといった具合。
一方で萌え度の高いヒロインだからこそ、落としてから挙式までの間の日常のシーンや、フレイが攻めに回ったイチャラブHも欲しかった。
今作ゲスト出演した虐襲3のヒロインのように、次回作でそのへんのところをもっと見せてくれるのかもしれない。
過去作に比べるとHシーンの過激な描写が多少マイルドになったものの、それでも人を選ぶ特殊プレイが盛り沢山なので、ライトユーザーは購入の際は要注意。
多くの人に薦められるゲームでは無いけれど、蟲系触手、変態プレイ等に抵抗が無ければ、やっておいて損は無い出来だと思います。