部落差別と死生観がテーマの純愛物語+赤面系イチャラブコメディ。
トラウマを抱えた盲目の主人公が、村に蔓延る部落差別と向き合いながら、ヒロインと共に成長していく話しが主。
シリアスな過去編~ヒロインと結ばれるまでを描いた本編に、イチャラブ同居生活や男の娘の話しを描いたアフター&アナザーシナリオを加えた構成。
本編は多少ご都合主義的な展開ではあるものの、読めるテキスト、魅力的なキャラ&世界観が牽引力となりシナリオをグイグイと引っ張っていくので、イジメがテーマの重いシナリオながら話しを進めやすくて面白かった。
イジメで鬱ったら音羽にレロレロされたり、はやみやひなたに萌え殺されて癒せば良いといったバランス。
一方でアフター&アナザーシナリオになると、本編で生き生きとしていたはやみやほたるたちが、急に萌えゲーのテンプレ的な薄っぺらいキャラになってしまう。
ヒロインとのイチャラブは楽しいことは楽しいけれど、大人になっても成長が見られず、子供時代と同じような、どこか失笑を伴う赤面物のやりとりをしてくれるので、楽しさ半分、鳥肌半分といった個人的には微妙な按排。
はやみアフターのビッチっぽいゆいだけは、女子大生らしくて印象に残ったかも。