学園物のドタバタ恋愛ADV。主人公の希少性を高く評価。
お節介な脱少子化団体に無理やり支援されて男を磨き、気になる女の子との恋の成就を目指す非モテなダメ男のお話し。
クリック時のボイス継続機能有り(吉里吉里)。
女性を苦手な主人公がモテるために努力し成長してヒロインを手に入れるといった、ある意味現実に則した作風が、受け身な主人公が努力もせずに女の子たちからモテまくる、所謂ファンタジー主人公が主流の現代のエロゲーの中では非常に珍しかったし面白かった。
そりゃあ、ゲームなんだから無条件でヒロインたちからチヤホヤされたいとも思うけれど、そればかりだとやっぱり飽きるし、コメディ色全開ながらも、今作のように挫折をしながら成長する主人公と、恋に落ちていくヒロインの心や態度の変化が見せる萌えや燃えの破壊力は、ぬるま湯なだけの恋愛ゲームではなかなか味わえない。
大変美味しゅうございました。
ヒロイン間でシナリオというか萌え度というか、個別ルートの質に差があるので、初っ端で愛奈に萌え転がった後はアリサ以外のヒロインを適当につまみ、最後にアリサを持ってくると、WLOは元より、対立するNOAやクラスのサブキャラたちが深く関わるお祭り要素の入ったルートなので、ゲームのまとめとして収まりが良さそう。
もんの凄く長いけど。
プレイヤーが操作する主人公が能動的、積極的に動く(貢ぐ)、ときめきメモリアルや下級生等をお手本にして嫁さんを貰ったと嘯いていた人を知っているけれど、現在の萌え系恋愛ゲーのテンプレ主人公から外れたW.L.Oも、女の子をGETするやり方こそ違えど向いている方向はこれら古典の名作と基本一緒なので、同列に並べ同じように扱っても違和感が無いのではと個人的には思います。