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H.Reinさんのトラベリングスターズ -Traveling Stars-の長文感想

ユーザー
H.Rein
ゲーム
トラベリングスターズ -Traveling Stars-
ブランド
HOOKSOFT(HOOK)
得点
75
参照数
1662

一言コメント

好みが分かれる作品。テンプレ展開がとにかく多いから苦手な人は苦手だと思うよ。これからの購入者は慎重に判断を――

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

皆さん、こんにちは。
YouTubeでゲーム実況する傍らエロゲを楽しんでいる逢月玲音です。
「妹のセイイキ」の方で予告しましたが、HOOKSOFT15周年記念作品「トラベリングスターズ」の感想を書いていきますよ~
後でもう一度詳しく話しますが体験版やったからとスキップすると痛い目にあいます(大げさに捉える必要はないけど)。
さてさて、現在の最終執筆調整は2015/09/01に行っております。
ここから二つ上の行や下の「書き方は~」という部分は3日前に書いたものだったりとゴチャ混ぜに書きすぎてヤバいですが、初見の皆さんには特に違和感なく読めているかと思います。
何にしても終わってよかった。
明日は待ちに待った「METAL GEAR SOLIDⅤ:THE PHANTOM PAIN」の発売日ということで、とてもエロゲやってる暇がありませんからね!
実況もやりますんで、宜しければYouTubeの私のチャンネルに遊びに来てください(http://goo.gl/8lRzyB)。
と宣伝しつつ感想を書いていきます。
案の定、グダグダ内容になってしまったので、くだらない話を読みながら楽しんでいただければと思います。

そして、気になる内容物ですが……
ソフトと特典のディスク合わせて2つです。
「……。」
気持ちはわかるが嘘じゃないぞ。
特典ディスクは1枚にまとめられてるんだ。
しかも、他のブランドと違って収録されているOPがFullじゃない!
いやぁ~マジでガックシでしたよ。
そんじゃまぁ、そろそろ感想書いていきますね。

書き方は前々回の「ピュア*コネクト」の1√終わるごとに書くパターンが気に入ったのでそれで書いていきます。
というわけで、書くことあんまりないから大丈夫だとは思うけど長くなったらごめんね。
一応、前々回の11820文字はやり過ぎだったと――思ってはいないけど何かゴメン。
来月(出るかなぁ……)の「サクラノ詩」は本気で書くのでその予行演習だと思うことにします。
とか言って、「サクラノ詩」5000文字もいかなかったりして(笑)



【総合評価】15/20
アサプロTUEEEE……
いやね、SMEEの「ピュア*コネクト」やった時も思ったんだけどね? いくら姉妹ブランドだからってHOOKもSMEEもASaに影響されすぎでしょ(汗)
何かLATTEに影響されてるPULLTOPみたいだよ!
レアの顔芸(?)完全にASaの影響だよ!!

というわけで、100点満点換算で75点です。
まぁ、シナリオライターの構成が《桜城さん→2作目。華さん、egkさん、迷々さん→1作目》と考えればまぁまぁな結果ではないでしょうか?
やってて思ったのは、15周年を区切りにメイン制作メンバー入れ替えるよ~ということなのかと思ったり思わなかったり。
もしそうなら、らっこさんの前作での引退も理解できます。
ただ、新人ライターだらけで構成されているため矛盾あり、ご都合&テンプレ展開満載で玄人エロゲーマーからすると苦痛しかない作品となってしまったかもしれません。
ぶっちゃけ、この作品をやってHOOKファンが減ることはあっても増えることは――まぁ、新人エロゲーマーくらいじゃないですかね。
ファンタジー要素が生かせていないといった感じの声が体験版感想であったように記憶していますが、その通り――そもそも、HOOKにファンタジーなんて書けるわけ無いでしょ。
異世界が! 魔法が! これらの設定は人間じゃない攻略ヒロインを用意するための設定であって、決してファンタジー要素満載のシナリオ展開をするための設定ではない。
それが、HOOKの作品をやるにあたって我々、消費者側が妥協しなければいけないことです。
というわけで、ヒロインとイチャイチャしたい人はやりましょう。
ファンタジーを求める人は他作品をあたりましょう。
この後の個別感想で書いてますが、テンプレ展開満載なので新人エロゲーマー及び私のような妥協して「まぁ、新人ライターの今後に期待しておくか」といった心構えでやった人以外は相当な酷評をしそうな作品でしたね。
現に私が目を通した時は殆ど酷評でしたしね。
まぁ、投稿が遅い人はゆっくり楽しんでいるんでしょうから、これからどんな評価を得るかある意味楽しみですね。



【シナリオ・構成】2/5
攻略順は「レア→紗彩→ジル姉→リズ(イライザ)→フィン→クロエ」です。
サブで3つ(パッチ当ててないと2つ)√がありますが、あまり魅力を感じないのとHOOKの傾向としてどうせオマケの超短いシナリオだっていうことはわかりきっているので、本命のクロエを終えてから気が向いたらやることにします。
それと、相変わらず”誠也の部屋”は更新早いですね……
2015/08/28に見た時は既に「妹のセイイキ」も「トラベリングスターズ」も攻略ページが完成していたんですが(汗)
ちなみに、体験版と同じだと思ってスキップすると一部追加されているシナリオを読み損ねます。
まぁ、イベントCGもないシナリオなので攻略に影響は一切ないと思いますけどね。
というわけで、個別の感想を書いていきます。


《レア√》
最初に――
HOOKの過去作と天井にASaの過去作のタペストリーがあるのはいいとして、何で一枚だけPeasの「中二病な彼女の恋愛方程式」のタペストリー部屋に飾ってるのか超気になるんだが……
あそこ、姉妹ブランドですらないんですけど?
確かに、サブキャラの声優さんの中に中二病でメインヒロインのCVを担当した人が二人くらいいたと思うけど、タペのヒロインじゃなかった件。
もはや、本当に関係ないのにある感じ。
一体、HOOKとPeasで何があったのだろうか……

それはそうと、発売翌日の朝にようやくレア√の攻略完了。
基本的にレアみたいなお馬鹿キャラは苦手なので結構大変でしたが(汗)
まぁ、最後に仲間だと思っていたキャラの新事実が明かされ対決し、自分のことについて色々と考えなおすというテンプレ展開があって少し残念でした。
これなら、何も捻りを加えず最後までイチャイチャENDでも良かったのではないかと思います。
やっている間、「これは叩かれるな……」って思いました。
何度も言いますが展開がお決まりすぎる。
共通√がいい感じではあった(ASa要素はいらなかったと思うけど)ので、新人ライター達の今後に期待ということでひとつ。
体験版感想でも書きましたが、異世界要素を入れるならしっかり入れればいいし、入れないなら世界観だけに留めてあとはただの学園モノにするのがいいと思うんだけどね。
これだけ、私が書いたにも関わらず感想が短いと気づく人も――いないか……被お気に入りユーザーがいないからね(´ε`;)ウーン…
とりあえず、シナリオはそんなに書き込むほどのものじゃなかったということです(少なくともレア√は)。
全体的なことは【シナリオ・構成】の最初か、【総合評価】に書いてあるはず。
まぁ、まだレアしかやってないのでこの先が不安といえば不安ですがクロエとフィンを攻略するまで積む訳にはいかないので覚悟を決めて紗彩√やってきます――


《紗彩√》
(´ε`;)ウーン…
何ていうか、展開は悪くなかったけど最後の紗彩が本当のことを打ち明けるシーンはもうちょっとどうにかならんかったのかね?
後輩に怒鳴りかかるシーンとか正直、無理あったと思うんだけど(・_・;)
いや、何で「責任とってメダル取ってきたから貰ってね?」って展開になるの? 訳がわからん。
ここってさ「見てください!! 先輩に言った通り責任取って結果を残して見せましたよ!」って証拠にメダル見せて、紗彩が「あの事故のせいで、貴方も酷いこと言われたのに頑張ったね」ってなって、涙浮かべながらこのままじゃダメだと奮起して「明日、自分も前に進んでみせるから闘技会を見に来てね?」って展開になるところでしょ。
とりあえず、HOOKのこれからが心配。
多分、【総合評価】で書いていると思うけど(皆さんの読む順番と私の各順番に違いあり! 【総合評価】は一番最後に書いてます!!)ライターさんにはこれから頑張って貰わんとね。
まぁ、書いてて思うのはこの感想、最後までgdgdして【総合評価】が一番長くなるなってこと。
あと、何かレアが超絶ウザかった。うん、ウザかった。
というわけで、余りやりたくないんですがジル姉やってきます。


《ジル姉√》
というわけで、それほど期待していなかったのに今のところ一番良かったかもしれない(?)√でした。
まぁ、テンプレ乙! って展開でしたけどね(笑)
それと、ジル姉の妄想が酷すぎる。
妄想癖のあるキャラも苦手なので大変でした。
そして、より一層のことクロエ√に突入したいと思うようになりました。
ただし、クロエ√やってしまうと、満足して他√を確実にやらなくなってしまうので諦めて他を終えてから最後に「グヘヘヘ――」ってなりながらやります。

ただ、今のところ3√の中で一番、設定矛盾のある√だよねぇ……ライター本人達が気づいているか知らんけど(汗)
これしかないと、気づかない人もいると思うので一応で書くが、最後に主人公がクロエ&レアが率いるサンサルネ人を召喚する際の話なんですが、あそこの部分「ちょっと感動が入っていていい感じの雰囲気出てるでしょ?」って思ってるかもしれないけどよくよく考えれば、それさ……間違いだからね?
いや、だってさ、思い出してみてよ。
そもそも、主人公がジル姉の魔力で死なずに済んだというのは、最後の描写からして救うための魔法を発動するのに魔力を使用したと解釈できるが、文中には魔力を直接移植したようなことが書いてある。
ジル姉の魔力が主人公の命を支えていると。
現に主人公が二度目の瀕死時に”主人公の中のジル姉の魔力を使って治癒を行う”という描写があるのだが、ここから一度目の時のジル姉の魔力がずっと主人公の中に残っていたことになる。
そして、その魔力が減ったから主人公の命がヤバいという風になって話が進んでいくわけだ。
しかし、そもそも論、主人公(人間)には魔力を蓄える器官が存在しない(え! そうなの? って思った人はパスカル先生の授業を復習しよう→Chapter3へ)。
つまり、体内にジル姉の魔力が残っているという設定自体がおかしい。
以上のことから、最後の感動(?)描写において主人公の魔力は既に枯渇状態、ジル姉の魔力も設定を踏まえると主人公の体の中に存在しない、そして、主人公は”に・ん・げ・ん”なので当然、世界樹の魔力も得られず召喚不可能→ジル姉、死亡――となるはずが、ご都合補正で何故か主人公が設定ごと展開をハチャメチャにしてジル姉を救ったというわけです。
いやはや、本当に今後大丈夫なのHOOK……

というわけで、次はリズですね。
はぁ、なんか攻略がだんだん面倒になってきた。
これも、FF14とメタルギアのせいだ……


《リズ√》
「お付き合いすることになって早々、このようなこと……少々はしたなかったでしょうか?」

A.少々どころか普通にはしたないです(^^)

というわけで、主人公が告白してキスして早々に野外で――というとんでもない√です。
相変わらずのお決まり展開でしたが、4√で一番まともな話だったかなぁと思います。
ただ、おばあさまが若い!
それと、向き合うのリズだけでいいじゃん。
なんで全員出てきたし(・_・;)
それに、まさかのリズのご先祖様はサンサルネ人という――
やりたい放題だな!!
こういう尽くしてくれる(慕ってくれる?)系ヒロインは好物ではありますが、やっぱり後輩属性も欲しかったなぁ……
というより、今回の年下ヒロインいないじゃん。
ジル姉とか100歳以上も年が離れてるんだよ? まぁ、D.C.Ⅲで見慣れてるからいいけど。
あと、ジル姉って打とうとすると”汁姉”になってしまって面倒な件――どうでもいいか。
ちなみに、慕ってくれる後輩キャラで一番好きなのは「プリマ☆ステラ」の巴です。
それと、この√は基本的にH・E・N・T・A・I駄メイドの言動を楽しむ√です。

それはそうと、最後の部分の描写……どうせテンプレ展開にするならリズも幼く描いて二人だけ特別な異空間的なところで少しの間だけ御対面って流れでしょ。
なんか、そこだけ残念だったかなぁと思った。
まぁ、これが主人公だけなら百歩譲って理解も出来るが、皆まで登場させる必要ないでしょ。
あの、友達のくだりは酷かった。
そこは、リズ自身が「こんなにいい友人を作った!」って自慢気に報告して前進するところだと思うんだが?

さてさて、本命まであと少し――待ってろよクロエ……
とはいえ、フィン√もフィンがキャラ的に超お気に入りなので楽しみ(?)です。
さぁてぱっぱとやろう。
METAL GEAR SOLIDⅤ:PP(TPP?)出たらできなくなっちまうぞ!
というわけで、次はフィン√です。


《フィン√》
攻略したキャラが増えるごとに言ってますが、リズ√より更に良くなった気がする。
まぁ、別に神様の復活はいらなかった気がするけど(・_・;)
そして、またまた告白直後のエッ(ry
百歩譲ってずっと仲の良かったジル姉とか紗彩とかでこういう展開が……って言うなら分かるんだが、二人とも知り合ってからそんなに経ってないんですけど?
まぁいいや。
というわけで、今までやった5√の中で一番HOOKらしいイチャイチャして終わるだけで何の捻りもないシナリオでした。
そうそう、全√こんな感じのシナリオでよかったんだよ。
だってさ、体験版の時点でファンタジー要素が生かされてないって言われるような作品だよ?
最後の最後にレア√のラスボスとかジル姉√の真実とかいらないでしょ。
それと、年下がいないってリズの時言ったんですけど、その代わりフィンが年下っぽい&メチャクチャ甘えてくれたので良しとします。

それで、フィン√ですが……
まぁ、書くことないな。
本当に普通のシナリオだったんだよ。
設定的な矛盾もなさそうだったから批判出来ないし、特別出来のいいところもなかったから褒められない=書くことがない。
ん? いや、一つだけあったわ。
サラのヅラの話(嘘発見器の話)でフィンは初めてサラにあったと思うんだけど、その更に前の時点の分岐でフィン選んだらサラのヅラの話が出てきてた気がしたんだけど間違いじゃないよね?
これ、完全にミスだよ。
シナリオ確認した奴、何故に気付かなかった……

というわけで、本命のクロエ√やってくるね。


《クロエ√》
レイター補正掛かってそうだけど一番いい√だった!
いやぁ~やっぱり鈴平さんの絵はニヤニヤ出来るね。
今回は本当に突っ込まないといけないような場所はなかったかな。
ただ、どうせなら最後のリンネとの再会シーンはしっかり書いて欲しかった。
ぶつかって、会話までしたのに主人公に気づかないっていうのはちょっと無理がある気もする。
でも、最後のCGはGOOD!
文章無しで最後に意味ありげなCG残して「あとは展開はプレイヤーの皆さんにお任せします」という手法は意外といいものだと個人的に評価しているので、クロエ√の最後のCGだけはメチャクチャ高評価します。

話がそれますが、実は”クロエ”という名前には思い入れがあります。
私が恋愛アドベンチャーゲームというジャンルに興味を示し始めたのは、ちょうどサンデーの「神のみぞ知るセカイ」の1期が夕方の時間帯に再放送され、2期を見終わった後辺りからでした。
その時、たまたまやったのが「メモリーズオフゆびきりの記憶」の体験版でした。
そして、霞が気に入って体験版2,3周したんですが、ちょうどその頃は高校受験前だったので製品買うのは更に数ヶ月後のことでした。
しかも、買えたのが「メモリーズオフ6TW」という……
でも、これやってから完全に道を踏み外したと自負してます。
いや、正確には「花と乙女に祝福を」のせいだったりするんだが、それはまた別の話。
んで、この「メモリーズオフ6」のヒロインにクロエ先輩がいるんですよねぇ……
6の中で一番好きなキャラです(笑)
そんなクロエ先輩と同じ名前のキャラが鈴平さんの絵で登場したので……(・∀・)ニヤニヤ

以上です。



【グラフィック】4/5
鈴平さんとまかこさん以外、どのキャラを誰が描いたかよく分からなかったんですが、たかやkiさんは小説家になろうとオーバーラップで更新中の「ありふれた職業で世界最強」のイラストを担当している方なので、これから絵柄を覚えますね(笑)
ただ、リズとフィンが正面と横から見たイベントCGで多少ですが別人に見えなくもないほどの違和感を覚えたので-1です。
というより、イベントCGのときだけ妙にフィンの胸デカくね?



【曲】5/5
CDにFullがないのが残念だったがいい曲だよね。
というより、霜月はるか&橋本みゆきという組み合わせが最強すぎる。



【ボイス】4/5
普通だよ。普通。

――――

以上、H.Reinの感想でした。
他の作品も同じように感想を書いているのが殆どなので、よければ参考にしてください。