「つり乙」「乙りろ」に評価を引っ張ってもらっている感が否定できないが、期待以上の出来ではあった。
「月に寄りそう乙女の作法2」とりあえず、攻略完了(パルコ√・ヨーカドー√保留中→12/30に完全攻略完了。【シナリオ・構成】に多少の書き足し有り)。
全体的な総評としては『主人公にわざわざ女装させる必要あったの?」の一言に限ります。
それ以外はとっても良かったです。
詳しい話は【シナリオ・構成】で書きます。
ちなみに、個人的に『ルナAFAF→本編』の順に攻略推奨。
理由は「つり乙2」が「従兄弟理論」からの派生だからです。
エイプリルフール企画「従兄弟理論」をご覧の方は御存知の通り、遊星がパリへ行っているにもかかわらずルナと恋人関係にあります。
「つり乙」「乙りろ」をやった人からすれば「どうなってんのこれ?」となったはずですが、ルナAFAFで全て補完されていますので。
採点はいつも通り【シナリオ・構成】【グラフィック】【曲】【ボイス】各5点ずつの20点満点形式で行こうと思います(つり乙のH.Rein感想参照→http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=17334&uid=H.Rein)。
【シナリオ・構成】4/5
最初にも書きましたが、主人公に女装させる必要があったのかどうか今ひとつ分からない。
今回の話、これを読む人が少なくとも体験版を終えている前提に書きますが『主人公が入学しようとしていた学校の男子部がなくなってしまった!』という問題が発生し、主人公は仕方なく女装して学校に……
そこの学校にこだわる理由やその後の展開は何らおかしな点がなかったため一概に悪いとはいえませんが、そもそも、男子部を潰す必要があったのでしょうか?
まぁ、『女装モノ』好きの私としては女装潜入系としては珍しい女だけでなく、他の部の男や身内も騙さないといけない為に主人公に課せられる問題が多いのはとても魅力的でしたが(男も騙すとなると『MANATSU8』の「現在もいつかもふぁるなルナ」くらいしか知らない)、それでも男子部を潰してまで主人公に女装をさせる必要はなかったんじゃないかと。
接点も減ったならその分、別のイベントを増やして作ればいいわけですし。
今回の場合は『ぱれっと』の「ましろ色シンフォニー」みたいな感じで、特待生のみ男女合同で授業を行う等々の対策を取れば、エストと主人公の接点は『今までは会ったこともなかったけど、常に意識しあっていた良きライバル』みたいな感じになるでしょう。
とは言っても、これを行ってしまうと「つり乙」「乙りろ」の売りであった『主従関係』が無くなってしまいますが……
しかし、前作から引き続き出ているキャラもいたので『主従関係』なくしたところで、人気がなくなるなんてことにはならないと思うのですが。
というより、もっとキャラ出しましょうよ。
「あぁ、これはりそな。これは駿河。これは遊星。これはルナ」とかわかるようなキャラは全部出しましょうよ。
名前出さなくてもいいようなキャラは扱いが微妙な「八千代」とかですよ。
そして、最後に反抗期な主人公に「実は小倉朝日の正体は遊星だった」とりそながこってり絞った後に真相を明かすシーンが欲しかった(この場合はエスト√になるのかな?)。
ルミネは実際に遊星と会ったことがあるようなので、最初は女装に反対していたルミネが、そして反抗期の主人公が聞いたらどんなに驚くだろうか。
とはいえ、期待以上に面白かったのは変わりありませんし(徹夜した)、ちょっと残念だったということで-1させてもらいます。
――12/31追記――
昨日(12/30)に全ての√を終えました。
まぁ、最終的には事前に書いていた通りの評価であって特に書き足すことはないのですが、幾つか追加で折角だから書いておこうと思い追記します。
まず、ヨーカドー√。
キャラが気に入らないという人もいるでしょう。
パルコは最後まであんなでしたが、ヨーカドーはあのキャラ自体が演技であり、素直になった後のヨーカドーは結構気に入っています。
というわけで、意外と早く主人公の正体も明かすのでやっていない方はやってみてください。
もっとも、エスト√やルミネ√をやった後だと、物足りなさを感じてしまうと思いますが……
最後に、パルコ√。
こちらは、ラーメン屋に行くシーンのネタに一体どれくらいの方が気づいたのか……
私は丁度、12/24に親に誘われて二人でたまたま食べに行ったので知っていましたが、ここではラーメン屋「鬼金棒」がネタになってます。
このラーメン屋は池袋と『Navel』の事務所がある神田にしかないので知らない方(というより、関東外に住んでいる人は殆ど知らないでしょ? 関東にいても知らない人が多いだろうし)が多いと思いますが、是非ネットで調べてください。
「カラシビが……」って説明が有りますから。
また、昼時は大手町、神田周辺で仕事をしているサラリーマンが食べに来るので、かなり待ちますが一度は食べてみてください。
結構、美味しかったです。
以上です。
【グラフィック】5/5
当然ですね。
鈴平ひろ&西又葵がコンビを組んで絵関連がボロボロになるはずがない。
【曲】4/5
やはり、個人的に「つり乙」の「DESIRE」を高く評価しているため-1。
雰囲気は合ってたけど、印象深いかというと「いい曲だった」止まり。
【ボイス】5/5
いつもはあんまり5とか付けないけど、鈴平ひろ&遥そらペア(ルミネ)が、『Sphere』の「Berry's」の時もそうだけど相変わらずヤバすぎる。
【総合評価】18/20
結果的に言えば90点。
あれ? 「つり乙」や「乙りろ」のときに比べてかなり酷いこと書いた気がするのにこっちの方が高い。
前作のキャラがちょくちょく出てくるので、人気を引っ張ってもらってる感があるのは否定できないが、何をやろうか迷っているくらいなら真っ先にやることをオススメする。
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以上、H.Reinの感想でした。
他の作品も同じように感想を書いているのが殆どなので、よければ参考にしてください。