非常にメッセージ性の強い作品でした。
ニトロプラスらしいダーク、燃えな作品でした。といってもニトロプラスはこれが初めてですが(笑)。
善悪相殺、善悪など無くただ独善があるのみというメッセージが痛いほど伝わってきました。キャッチコピーの「これは英雄の物語ではない。」という言葉の表す通り、主人公が自身の行動に終始葛藤を持ち続けていたことが非常に印象的でした。この作品は世間に溢れる「薄っぺらい正義」を語る作品全てに対する反論だと思います。プレイすれば、自身の正義の定義に非常に影響を与えることとなるでしょう。
無論メッセージ性だけでなく、エンターテイメント性も溢れています。劒冑という武器が存在するパラレルワールドでの話ですが、歴史的考察を踏まえて現実世界のそれと密接にリンクしている点、人型のモチーフまで用いた戦闘シーンの解説とアニメーションなどの演出、キャラクターの心理描写等々、どれをとっても素晴らしいの一言です。