(GiveUp) ストーリーがつまらなさすぎて泣ける
夏の催眠ゲーラッシュ第3段として購入……したんですが残念ながらgive upとなりました。
結論から言うと只々ダルい。メインヒロインは2人、個々のルートに十分な尺が有り、ストーリーも読み物として十分、となればよく出来ていると言いたいんですけれども、長すぎるんですよね、エンディングまで。というかこのゲームおまけモードが開放されるエンドが決まっているので中々そこまでたどり着けない。おまけで足しを得ることも出来ない。前作もそういう仕様だったかな?ともかく散々耐えてラストまで行ったのにスタッフロールは出ないわおまけは開放されないわ。現実に打ちのめされてんのはこっちだよ!
一応現時点での感想を述べますと、例によって冴えない日々を送る俺ら代表みたいな主人公が、街で催眠笛をゲットしてそこら中でやりたい放題するという、身の程知らずなストーリーなんですけれども、間違って土方エンドに行きつつもなんやかんやあって無事彼女をゲットした所で、私の頭がおかしくなりました。
とにかく主人公が不愉快なんですよ、このゲーム。ゲームの方向性からして仕方ないのかもしれませんが俺が主役アピール凄いですからね。セックスしている時以外はかなりヤバいレベルの自己陶酔ぶりを見せてくれます。ここまで凄いのはリア充クラスメイト孕ませ催眠で伝説の名言を残してくれた彼位でしょうね。幸い彼は笑い話になりましたが、尖った名言がない分コイツはつまらない。
結局最後は手篭めにした女靡かせて黄昏の主人公フェイスで終わるという凡庸な最後。乾いた笑いを一通りこなしてから全クリデータ入れることに決めました。
勿論こういう結果になるのは正直私くらい。エロシーンのクオリティは高くこのジャンルお好きな方なら良質な催眠ゲーとしてお楽しみいただけるとは思いますので、一応得点は高めに入れました。ですがやってて面白いゲームではないです。残念ながら。
因みにこのゲーム、珍しくイケメンが出てくるんですよ。ヒロイン達の幼馴染役で。私はなんでコイツを主人公にしなかったんだと思うんですよね。何回か言ってますが、エロゲーの主人公だってイケメン化は最早不可避だと思うんですよ。なのになんで冴えない俺ら代表みたいな奴を態々出すんだよ。当て付けとしか思えないんですけどね、私は。
身も心も同じ様な人間なら感情移入できるのか。そうじゃないでしょ。誰だってヒーローになりたい。強く凛々しくありたい。なのに虚構の中ですら卑屈にならないといけないのか。
このゲーム最大の問題点は、このゲームをプレイした所でプレイヤーは主人公気分を味わうことが出来ないことです。
結局この主人公はどこまで行ってもモブでした。催眠能力を得て、彼女を得て、一時的に学園の支配者になってそれでもモブだったんです。何故か。それは彼の行いそのものがモブだったからです。彼はこのゲームがエロゲーであるという制約の都合上どんなに強力な能力を得た所で、それを女を拐かす事に繋がる事にしか使うことが出来ないからです。
それだったらソード・アート・オンライン読んだ方がよっぽど主人公気分になれますよ。エロ有りがいいならスイートナイツとかの方が適当でしょう。そしてそれは、このゲームにCG集以上の価値は持ち合わせていないことを示しています。
まあその分エロゲーとして悪い訳ではないですよ。夜のネタを得るに十分の物は保証できます。しかし人間の一生は有限な訳です。人生の貴重な時間をこのゲームの前で悶々とする事に費すべきなのか、それはよく考える必要があるのではないでしょうか。