人はスマホに万能アプリの夢を見るか
絵師とネタが気になって夏ごろに購入。内容としては最近流行りの(?)スマホを使った疑似催眠物です。
安価量産方針の弊害か割と地雷の多いで有名なsealさんですが、こちらの作品はそこそこよく出来ていて他の同系統の作品に引けを取りません。各キャラエンドにハーレムエンド、それにバレて例によってブタ箱行きになるエンドもあります。と言ってもなんか釈然としない展開で、少しくらいは屑野郎の哀れな最後を楽しませてくれてもいいんじゃないかと思いますけどね。
ただ、低価格ソフト故の尺の短さが原因か、登場人物の心の機微がよく分からない所はありますね。ヒロインの内2人は抵抗するのはホントに最初くらいで、後はクズ主人公に依存していくという展開だけ。一応分岐はあるけどそれほど内容は変わりません。心を操るアプリなんだから当然の結果と言えばそうですが。
という訳でそれなりに堕ちていく過程が楽しめるのは雄琴宏美だけです。まあこのキャラもラストは一瞬なんですけどね。
おススメシーンとしては色々有りますが、結局雄琴宏美のシーンはどれ見ても満足できますね。他のキャラはなんて言うんですかね。従順すぎて後味悪い。ねちっこいというか。あ、でも理子ルート最後に出てきたモブのメガネっ子が可愛かったですねえ。こっちをメインにしろよ。
総じてお値段分の元は取れると思いますよ。キャラの画風が気に入れば購入してみるのもいいかもしれませんね。sealさんは他のゲームもこれくらいのクオリティで作れば年間最低点ゲーム三冠とかしないで済むのにね。商売とはままならないものです。
しかし、スマートフォンが世に出てきてからというもの催眠の小道具としてこういったものを使うゲーム増えましたね。ガラケーも無くは無かったですけど、それ程目立つ存在では無かったですし。きっとアプリをインストールして機能を追加できるという高い拡張性に惹かれるものがあるのでしょうね。「なんでもできる」という万能感にロマンを感じて夢を託しているのでしょう。その内メガネ型デバイスで洗脳とかし始めたりするのでしょうか。今後のエロゲ界の発展には期待がもてますね。