傑作である事は疑い様は無いのだが……
前からこのシリーズには興味がありました。ヒロイン悪落ちゲーの代表作でしたし絵もいい。でも中々踏ん切りがつかなかったんですね。割高なゲームにかけた費用が回収できない事がほぼ確実でしたから。
というのもこの手のやりこみ甲斐のあるゲームにおいては、やりこめる人でないとご褒美は貰えないんですよ。当たり前の事ですけど。プレイに対するハードルが高いんですね。
決してゲーム性を否定している訳では無くて、SLGとしてもエロゲーとしても頑張って作りこんでるなあというのは凄く伝わってきます。しかし絵買いするには取っつき辛い。たかがゲームとは言っても覚えなければならない事は色々あるし、運もテクもそれなりにいる。そして何よりこれをSLGとして捉えた場合、一般向けのゲームと競合する事が最大の問題。中々他のゲームよりこれに時間を割こうという気にはなれない。
ですから私はこのゲームを狭義の意味でプレイはしていません。
しかし少し舐めた感想としてはもっと衣装を活かした方がいいと思いました。すぐ脱ぎたがりますからね、特に悪落ち後。いやまあ戦闘服なんですから戦闘以外の場面で脱ぐのは当然と言えば当然なんですが、なんのためのエロ衣装なのかと。
このゲームが私がプレイしてきたエロゲーの中で抜群に完成度が高い事に疑いの余地は挟みようが無いですが、これより粗悪なゲームが未だに市場に流通する辺りにエロゲ界の特異性という物が表れているのだなあと思いました。